全然興味なかった仕事にやりがいが持てるようになるかも
今回の結果について、J-CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に応じたマイナビ・リサーチ&マーケティング部の栗田卓也部長はこう語る。
「今回の調査で感じられるのは、インターンシップがすっかり一般化したことです。参加率は前年同期に調査した数字とほとんど変わらず、年々上昇してきた参加率が一段落して、7~8割で高止まりした印象を受けます。それとともに、積極的に参加して就職活動に対する事前準備をする学生と、インターンシップそのものに興味を示さない学生との間で格差が広がっています」
どういうことか。栗田さんはこう説明した。
「インターンシップは必ずしも就職に直結するわけではないので、大学側がどんなにお尻を叩いても、足を運ぼうとしない学生が一定数います。そういう学生は就職を含めた自分のキャリアを前向きにとらえられない人が多い。インターンシップは社会を知り、視野を広げるいい機会です。ぜひ1~2日の短期間でもいいので、さまざまな業界のインターンシップに参加してほしい。全然興味がなかった仕事にもやりがいが持てるようになるかもしれません。また、マスコミ志望など行きたい業界がはっきり決まっている学生も、特定の企業ばかりに行かず、いろいろな会社を見てほしいと思います」
また、栗田さんは、企業側に対しては、
「学生によかった点を聞くと、『社員と会話ができた』『プログラム内容が良く考えられていた』『フィードバックがあった』ことをあげています。しっかりとプログラムを練り上げて、社員と話す機会を増やして、学生に対してしっかりフィードバックする体制をつくってほしいです」
と望んでいる。
なお調査は2018年9月28日~10月16日、「マイナビ2020」に登録している全国の大学生・大学院生6507人を対象にアンケートで行なった。
(福田和郎)