有休取得率7割は実現できる 職場に「取得していい」空気をつくるコツ(城繁幸)

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有休取得率の高い管理職が共通してやっていること

   では、現状のまま有給取得を促進するにはどうすればいいだろうか――。じつは管理職にも部下に有休をうまく取得させる人とそうでない人がいて、前者が共通してやっていることが一つある。

   それは、普段からある程度は業務の割り振りを明確にしておき、各人に裁量を与えて比較的自由に進めさせることだ。これにより、従業員は同僚の目を気にすることなく、やることさえやれば自由に有休を取得してもいいという空気が醸成される。

   それだけで自分の経験で言えば、有休取得率は5割を超えるはずだ。

   同様の取り組みを全社レベルで徹底させ、部署全体の有休取得率を管理職の数値目標に入れるなどすれば、有休休暇取得率7割というのは、じつはけして実現不可能なレベルではないというのが筆者のスタンスだ。(城繁幸)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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