有休取得率の高い管理職が共通してやっていること
では、現状のまま有給取得を促進するにはどうすればいいだろうか――。じつは管理職にも部下に有休をうまく取得させる人とそうでない人がいて、前者が共通してやっていることが一つある。
それは、普段からある程度は業務の割り振りを明確にしておき、各人に裁量を与えて比較的自由に進めさせることだ。これにより、従業員は同僚の目を気にすることなく、やることさえやれば自由に有休を取得してもいいという空気が醸成される。
それだけで自分の経験で言えば、有休取得率は5割を超えるはずだ。
同様の取り組みを全社レベルで徹底させ、部署全体の有休取得率を管理職の数値目標に入れるなどすれば、有休休暇取得率7割というのは、じつはけして実現不可能なレベルではないというのが筆者のスタンスだ。(城繁幸)