女性社長の謎が深すぎ! 名前トップが「和子」で、「沖縄」に多いワケ?

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女性が働く環境がキビシイと社長を目指す?

   なぜ、沖縄県に女性社長が多いのだろうか。J-CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に応じた東京商工リサーチ情報部課長の谷澤暁(あきら)さんはこう語った。

「正直、はっきりした理由はよくわかりません。ただ、沖縄は観光旅行客が増えています。そういう人々を相手にした飲食店も増えて、女性社長が多い分野であるサービス業が盛んになっているからと考えられます」

   もうひとつ谷澤さんがあげる理由は、沖縄県の労働環境が全国最低レベルで、労働者の非正規率が非常に高く、正規雇用で安定して働く人が少ないことだ。実は、逆に女性社長率が低い県にはある特徴がみられる。女性社長率のワースト5位をみると、新潟県、山形県、石川県、福井県、岐阜県の順となる。これらの県は、女性の正規雇用率が非常に高いという点で共通している。雇用が安定しているから、起業して社長を目指そうという女性は少なくなるというわけだ。谷澤さんは、

「沖縄県の場合、女性が働く環境が厳しいから、逆に起業しようという意欲が高まるのではないでしょうか」

と推測する。

   さて、女性社長の出身大学=下図参照=をみると、意外な大学が上位に入った。1位の日本大学、3位慶応義塾大学、4位早稲田大学は卒業生が多いから当然として、2位に東京女子医科大学である。ちなみに医療系大学は8位に日本歯科大学、11位に昭和大学(医学部がある)、13位に東邦大学、22位に東京医科歯科大学、29位に北里大学......とズラリと並んでいる。谷澤さんはこう説明した。

「医師が病院の代表になったり、開業して個人事業主になったりするケースも女性社長になります」
都道府県別「女性社長率」(20位まで)(東京商工リサーチ提供)
都道府県別「女性社長率」(20位まで)(東京商工リサーチ提供)
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