ベーブ・ルースを超えた?! 大谷翔平の「outdistance」な新人王レース(井津川倫子)

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「オオタニサン」は前を向く

   とはいえ、大谷選手のメジャーリーグ初年度は、明るい話題ばかりではありませんでした。シーズン途中でひじの故障に見舞われ、治療のために一時期試合も欠場していました。シーズン直後に手術に踏み切り、来季は投手としての出場は見送って打者に専念すると報じられています。

   それでも、世界の「オオタニサン」は前を向いています。

   新人王受賞後のインタビューでは、来季への抱負を力強く語ってくれました。

   I feel like so far, it's going really well
(これまでのところ、術後の状態はとてもいい)

   I think I'm right on schedule, maybe a little ahead.
(予定どおりだし、たぶん予定より早いくらいだ)

   I'm just trying to work hard and get back, get back stronger for next season.
(僕は一生懸命にトレーニングするだけだ。そして、来季はもっと強くなって戻ってくる)

   異次元の活躍で新人王を受賞した大谷選手。ケガに悩まされながらも、来季はもっと強くなると宣言する強い心に、大きな可能性を感じます。

   では、「今週のニュースな英語」です。「競争相手を大きく引き離す」という意味の「outdistance」を取り上げます。スポーツの世界だけではなく、ビジネスの場面でも応用できます。私はつい「ぶっちぎり」と訳したくなるのですが、インパクトがある表現ですからプレゼンテーションなどの場面でうまく使いこなしたいですね。

   The sales of this product outdistances the other's.
(この商品の売上は、他を大きく引き離している)

   We outdistance the competition in this field.
(我が社は、この分野で競争相手を大きく引き離している)

   Tom could always outdistance his colleague.
(トムは常に、同僚を大きく引き離している)

   ライバルを大きく引き離して「新人王」に選ばれた大谷選手は、私たちの常識をも大きく超えているのかもしれません。「ぶっちぎり」のトップ当選に、大谷選手の凄みを再認識した次第です。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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