ベーブ・ルースを超えた?! 大谷翔平の「outdistance」な新人王レース(井津川倫子)

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   待ちに待っていた朗報です! 米メジャーリーグの新人王が発表され、ア・リーグはロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が受賞しました!

   日本人では、2001年のイチロー外野手(シアトル・マリナーズ)以来17年ぶり4人目の快挙です。何よりも驚いたのは、「二刀流」での新人王受賞は史上初ということ。世界の「Ohtaniさん」は「元祖二刀流」のベーブ・ルースを超えた、のでしょうか?

  • すごいぜ、オオタニサン!(写真は2017年1月撮影)
    すごいぜ、オオタニサン!(写真は2017年1月撮影)
  • すごいぜ、オオタニサン!(写真は2017年1月撮影)

「ぶっちぎり」のトップ受賞!

   米メジャーリーグで、シーズンで最も活躍した新人選手に選ばれた大谷選手。正式名称は「Rookie of the Year Award」(最優秀新人選手賞)で、まさにルーキーシーズンにしか受賞できない、一生に一度のビッグタイトルです。

   「二刀流」での受賞は大谷選手が初めてだと話題になっていますが、「元祖二刀流」のベーブ・ルースは新人王を獲得できませんでした。それもそのはず。新人王が制定されたのは1947年のことで、ベーブ・ルースが引退してから10年以上も経っていました。

   大谷選手の新人王受賞で話題になっているのは、「二刀流」だけではありません。

   この賞は、全米野球記者協会に所属する記者の投票で選ばれるのですが、大谷選手は他の候補者を圧倒する投票数を獲得して、「ぶっちぎり」の第1位で選ばれたのです。

   Ohtani outdistanced Gleyber Torres and Miguel Andujar
(大谷は、グレイバー・トーレスとミゲル・アンドゥハーをはるかに引き離した)

   outdistance:(競争相手を)はるかに引き離す

   下馬評では、ア・リーグ新人最多タイ記録となる47二塁打をマークしたミゲル・アンドゥハー選手(ニューヨーク・ヤンキース)との一騎打ちと見られていましたが、ふたを開けてみたら大谷選手の圧勝! 現地でも、「二刀流」のインパクトが勝利を招いた、と報じられています。

   アンドゥハー選手が所属するヤンキースのGM特別アドバイザーの松井秀喜氏も、投票日前のインタビューで「(新人王受賞は)大谷君じゃないかな」と予言していました。

   どうでもいいことですが、現地の野球中継を観ると、解説者は大谷選手を「オオタニサン」と「さん」を付けていますが、他の日本人選手のことは「イチロー」とか「マツイ」とか呼び捨てなんですよね。大谷選手は、すっかり「オオタニサン」がメジャーになりました。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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