友人と3人、はとバス日帰りツアーで山梨まで出かけてきた。初めてのブドウ狩りを体験して、ワイン工場を見学した。
ワインを試飲することができ、自分の口にあったワインを探し出すこともできた。そのうえ、ブドウとワインのおみやげ付きとくる。なかなか楽しかった。
自分の口にあうワインを探しに日帰りバスツアー
2018年3月のスペイン旅行以来、じつはワインにはまっている。行きの飛行機で飲んだスパークリングワインの口あたりがとてもよく、旅行中はそればかりを飲んでいた。
バスツアーに誘ってくれた友人が「最近は、日本ワインも美味しくなっているよ」と。その言葉に、自分の口に合うワインを探してみようと、話に乗った。
訪ねた勝沼ワイナリーでは、500円支払うと最高級ワインを3種類まで試飲できるという。そこで出発前、試飲する種類を調べておいた。
すると、なんと勝沼ワイナリーは、キッコ-マンが経営していた。キッコーマンといえば、醤油だ。発酵技術に、優れた技術の蓄積があることは承知していたが、醤油とワインはすぐには結びつかなかった。どこか、意外に感じた。
調べて気づいたのだが、株価はすでに高値圏にあった。2018年10月5日付の日本経済新聞には「海外勢、現物株に資金」の見出しで、「世界の株式市場を見渡すと米国の独歩高が続いており過熱感も台頭している」とあった。投資家の資金の受け皿として流動性の高い日本株が注目されたようで、「10月下旬から本格化する上場企業の決算発表でも、輸出関連企業を中心に業績予想の上方修正が増えるとの期待が高まっている」と書いていた。
キッコーマンは、9月に上昇した主な銘柄(8月末比の上昇率)で、16.0%と上位5番目だった。
狙いは年初来安値あたり、もう少し待ってみる
ふだんから株式を売買する際は、3~4銘柄に的を絞って、新聞やテレビ、会社四季報、経済誌などで検討するように心がけている。そして何らかの状況の変化で、株価が上下した時を狙って、その中から選ぶようにしている。
会社四季報の最新銘柄レポート2018年10月31日号によると、キッコーマンは醤油の国内シェアが3割。海外の醤油事業が米欧中心に伸び、連結営業利益の約7割を稼ぐ収益柱に成長。中国やマレーシアにも展開する。
積極的な海外展開で、海外売上比率が56%と大きく、国内少子高齢化の問題への対応も豆乳など事業の多角化により、きめ細かい対応がなされているように見受けられる。
また、健康志向を背景に伸長続くトマトや野菜飲料は機能性表示食品に刷新し、販売を強化。2020年までに南米、30年までにアフリカ、インドに販社設立し、本格進出を狙うとあった。事業展開が明確になっていることがわかった。
キッコーマンの企業内容は申し分ない。ワインも美味しかった。気になるのは、海外売上比率が56%と高いので、為替相場の影響ぐらい。いい買い物ができそうな気がするが、問題は株価が「高値圏」にあることだ。
株価チヤート(10年と2年)をみると、2018年の年初来安値は4000円。最近、東京株式市場の日中変動幅が大きくなっていて、11月7日の変動幅は448円(高値2万2444円、安値2万1996円)だった。このように1日の振幅が大きい時は、投資家の景気の先行きに対する判断が、強弱分かれている時に起きることが多いとみている。
キッコーマン株を購入する目標価格は3000円~4000円辺り、年初来安値くらいを考えている。もうすぐボージョレヌーボーの解禁でワイン市場がにぎわう季節だが、株のほうはもう少し熟成するのを待ったほうがいいようだ。(石井治彦)
2018年11月14日現在 保有ゼロ
年初来高値 2018/10/1 6880円00銭
年初来安値 2018/3/5 4000円00銭
直近 終値 2018/11/14 6090円00銭