ポーカーと音楽の共通点?
そして、こう続ける。
「僕はギャンブラーではありません。カジノゲームに興味があってカジノに行ったわけではなくポーカーとふれあって、それで予選を通過したから、大会に参加するためにカジノに行った。もしポーカーをやってなかったら、多分カジノにも行ってないでしょう」
ギャンブルのイメージもあるポーカーだが、じつはアランさんが暮らす香港も、日本と同様に現金(リアルマネー)ではプレーできない。
「日本や香港のように、アミューズメントポーカーができる場所がなければ、ポーカーの成長にはつながらないんですよね。なので、アミューズメントポーカーができるところをつくって、皆さんにどうやってポーカーをやるのか教えて、トレーニングして、そこで成長した皆さんがマカオとか、いろいろな海外に行けるようになる。それがポーカーにとって、すごく大事だと思っています」
そんな志の高いアランさんだが、もしポーカーのプロになってなかったら、どんな職業に就いたのだろう――。
「音楽教師になっていたと思います」と即答。ポーカーをはじめる前は、バイオリンの先生だったという。
「音楽とポーカーには共通するところがあって、両方ともまず簡単なパターンの組み合わせと、創造的な部分を入れないといけないところ。音楽は創造的なものと考えられていますが、同時に強固なパターンに従ってもいます。ポーカーは強固なパターンですが、多くの創造性も求められます。したがって、どちらもパターン認識と創造性の組み合わせなのです」
11月22~25日には、韓国・仁川のパラダイスシティで「Asia Open Poker Tour 2018 Korea」が開催される。
アランさんは「(TOKYO大会では)たくさんの人に応援してもらって、そして優勝できてうれしいです。日本のプレーヤーのみなさんと、次の仁川大会でまたお会いできることを楽しみにしています」と、腕を撫す。