学生が「聞きに来い!」と企業を呼ぶ就活 早大サークルが企画

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   就職活動の合同説明会といえば、広い会場に企業側がブースを構え、学生が一つひとつを回ってプレゼンするものと相場は決まっている。ところが、一人ひとりの学生がブースを構え、企業の人事担当者が回ってスカウトするという、従来とは真逆の「合同説明会」が開かれる。

   学生側は「一芸を持った者なら、自分の力に自信を持って企業を呼んでもいいはず」と強気だ。

  • 「リクルートスーツを脱ぎ捨て 一芸を身に纏(まとえ)え」(unistyleのホームページから)
    「リクルートスーツを脱ぎ捨て 一芸を身に纏(まとえ)え」(unistyleのホームページから)
  • 「リクルートスーツを脱ぎ捨て 一芸を身に纏(まとえ)え」(unistyleのホームページから)

学生がブースを構え企業の人事担当者が回る

   この珍しい就活イベント「ICHIGEI」(いちげい=一芸)を開くのは、早稲田大学広告研究会の学生と、就活サイトを運営するベンチャー企業「unistyle」(ユニスタイル)だ。2018年11月13日14時から東京都千代田区岩本町のトナカイタワーズビル5階のキャンパスプラスで開く。

   当日は、学生が自分の写真とアピールしたい一芸、たとえば「フルマラソンを完走できる」「アメリカを横断した」などを書き込んだポスターをブースに掲げ、興味を持って訪れる企業の人事担当者に「自分について話す」形をとる。

   学生はすべて早稲田大学の3年生(2020年卒業予定)で、事前に申し込んだ33人。企業側は、上場企業10社が参加する予定だ。

カーリング代表やヨーロッパ物々交換旅行の猛者も

   J-CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に応じた早稲田大学広告研究会の田中龍之介さん(教育学部3年)はこう語る。

「もともとのアイデアは、ユニスタイル側から出ました。ガクチカ(学生時代力)のある個性的な学生は、就活で企業に『聞いてもらう』のではなく、『聞きに来い』と強気に出てもいいのではないか、もっと自由な発想で就活をやってもいいのではないかという発想でしたが、企画はボツになったそうです」

   しかし、田中さんたちとの話し合いの中で、早稲田大学なら一芸に秀でた学生が多いからできるのではと盛り上がり、一気に企画が前に進んだ。

「僕ら学生側も、就活ルール廃止がいわれている今、どうしたら学生が企業にアピールできるか、コミュニケーションの新しい方法に迷っていました。だから、広告研究会としても格好の広告イベントになると、双方のアイデアがかみ合いました」

と田中さんは語る。

   33人の中には、カーリング日本代表の女子学生、レッドブルのエナジードリンクと物々交換だけで欧州旅行をするイベントに参加した男子学生、高校中退後、沖縄を放浪、ロシア語を学んでロシアの医科系大学院まで出た男子学生など、個性的な面々が参加するそうだ。

(福田和郎)

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