お婆ちゃんが一番の「資産家」のワケ
J-CAST会社ウォッチ編集部の取材に応じた「みんなのかくれ資産調査委員会」担当者の村木みちるさんはこう語った。
「調査データを分析すると、男女でかくれ資産の内容が大きく異なることがわかりました。地域によってかくれ資産の額も違い、一番多いのが中部地方という意外な結果も出たのです。また、『かくれ資産家』というタイプの人が存在することもわかりました」
たとえば、個人のかくれ資産所有量は年齢とほぼ比例し、年を重ねるごとに多くなる。平均して女性のほうが2万2000円多く持っており、最もかくれ資産が多いのは60代以上の女性で1人あたり49万8000円となり、10代女性の約3.5倍だ。60代以上男性の35万1000円より、14万7000円も多い。なぜ、女性のほうが男性より資産家なのだろうか。村木さんはこう説明した。
「女性は物を大事にして、長い間ためこんでいる傾向が男性より強いのです。特に、服やバッグ、アクセサリー、時計など高価な『服飾雑貨』の割合が男性の2倍以上です。一方、男性が多く持っているのは『書籍・CD・ゲーム』などの分野ですが、あまり高価なものではありません。また男性は、デジタル類や趣味の物のコレクションが多いですが、趣味が変わると前の物をポイポイ捨ててしまう傾向がありますね」
ただし、男性も40代以上になると、「ホビー・レジャー」や「家電」といった比較的高額で取引されやすい資産が増えてくる。男性は40代から急激にかくれ資産を伸ばし、この40代だけ女性より約1万円多い。