最近、政府や地方自治体の政策、企業の経営計画などで「SDGsへの貢献」というワードをよく見かけるようになりました。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の頭文字を取ったもので、2015年に国連サミットで採択されました。2017年には、タレントのピコ太郎さんが外務省からSDGs推進大使に任命され、「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」を「Public Private Action for Partnership(PPAP)」に読み替えた「SDGs版PPAP」の動画を作成したことが話題になり、また米ニューヨークの国連本部で「SDGs版PPAP」を披露したことも、さまざまなニュースで取り上げられました。
いったい、「SDGs」とはなんなのか――。まずは基礎から、はじめましょう。
持続可能な世界を目指す「SDGs」
【SDGsの意味は?】
SDGsは日本語で「持続可能な開発目標」と訳されます。国連加盟国が協力し、2030年までに地球が抱えるさまざまな問題を解決し、持続可能な社会をつくろうという目標です。
貧困問題から環境問題まで多岐にわたり、下の図表に示されている17の目標(最終的なゴール)と、169のターゲット(達成したい具体的な成果)が掲げられています。
【キーワードは「誰一人取り残さない」】
SDGsは「誰一人取り残さない(No one will be left behind)」がキーワードの一つになっています。
SDGsは、2000年に国連ミレニアム・サミットで採択されたMDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標)の後継として策定されました。
MDGsは開発途上国を対象とした目標で、
「極度の貧困と飢餓の撲滅」
「初等教育の完全普及の達成」
「ジェンダー平等推進と女性の地位向上」
「乳幼児死亡率の削減」
「妊産婦の健康の改善」
「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止」
「環境の持続可能性確保」
「開発のためのグローバルなパートナーシップの推進」
の8つの目標を、2015年までに達成することを目指して策定されました。