「下剋上」を許した悔しさがバネ
短期決戦での必勝を期して、戦略チームを組んだ作戦は大成功。関東圏で初めての1位を獲得し、数百万円のインセンティブを手にすることができたのです。
Y社長は、
「大学のサッカー部時代に、短期決戦は人の貼り方も攻め方も、リーグ戦とは違えてそれ用に考え意識した対応をとったチームが絶対的に有利と知りました。トーナメント大会で、連戦で疲労ぎみの我がチームに、短期決戦用の休養十分なメンバー構成で望んだ格下の相手に負けた悔しさで学んだのです。スポーツでもビジネスでも、戦いの場では長期には長期、短期には短期の戦い方があるわけです。大学時代の悔しさを今ようやく晴らした気がしますよ」
と満面の笑みで話してくれました。
長期戦ではなかなか勝てない相手にも、通常とは異なる短期戦略を繰り出してぶつかるなら、思わぬ勝利もありうる。中小企業のような相対的弱者とっては、知っておいて損のない話ではないかと思います。
日本シリーズでセ・リーグの絶対的王者、広島カープに挑むソフトバンクホークスがどのような戦略的戦い方をするのか、ちょっと楽しみにしています。(大関暁夫)