さあ冬物ジャケット、ブーツ購入! おっと、通販サイトの悪質詐欺に気をつけて!

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

海外の詐欺サイトも最近は日本語が上手

   いずれも簡単にだまされているのは、近年の詐欺サイトが非常に巧妙につくられているからだ。以前の詐欺サイトでは、サイト内の日本語が稚拙なものがみられた。たとえば、「貴様のアカウントを...」と、客を「貴様」呼ばわりするなど、明らかに日本語翻訳ソフトで機械的に作ったと思われる文章があったが、近年は完璧に近い日本語になっている。

   また販売価格も、以前は「ブランド品の大幅割引」をアピールするものが多かったが、近年は割引率を一定に抑え、信頼させようと工夫している。

   支払方法は、以前は「クレジットカード」のほか、「銀行振込」で支払わせるケースが多かったが、警察や金融機関による口座凍結の取組みが実を結び、「銀行振込」の割合は減少している。

   同センターでは、詐欺サイトかどうかを見分けるチェックポイントについて、完全に見破るのは非常に難しいが、以下の点で少しでも不安を感じたら購入を控えるようアドバイスしている。

   (1)サイト内の細かい情報におかしな点がないか確認する。たとえば、日本語の字体や表現にどこか不自然な点がある。販売価格が大幅に割引されている。事業者の住所の記載がない。または記載はあるが、場所を検索して調べるとおかしい(存在しない町名・丁目・番地、田んぼや畑、個人宅など)。

   (2)事業者への連絡方法が、問い合わせフォームやフリーメールだけになっている。この場合、事業者に事前に問い合わせを行ない、返信内容を確認するとよい(返信がない、あっても日本語の字体・表現がおかしい、など)

   (3)支払方法が銀行振込のみになっている。(申し込み後に事業者から銀行振込に誘導される場合もある)。銀行振込はいったん振り込むと、お金を取り戻すことが極めて困難で、相手が応じない限り返金を得ることは不可能だ。また、サイトの名称や運営者と口座名義人が異なる場合も注意が必要だ。

   (4)利用規約などにおかしな記載・不当な記載がある。

   (5)サイト内のリンクが適切に機能しない。また、サイトURLの表記がおかしい(ブランドの正式な英語表記と少し異なっている、正式な英語表記の前後に別の文言が追加されているなど)

   (6)サイト内の個人情報を入力する画面に、「SSL」(情報を暗号化した通信方法)が導入されていない。(URLの先頭が『https』ならSSLが導入されているが、『http』なら導入されていない)

   (7)インターネット上で、サイトに関するトラブル情報を検索してみるとよい。

   (8)サーバー情報を調べられるサイトで、サイトのサーバー情報を確認する。

   ひとつでも引っかかる点があれば、購入をやめたほうが無難だ。

(福田和郎)

姉妹サイト