減った残業時間を有効活用 背伸びしない「人脈」づくりがオススメです(高城幸司)

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大事なことは「目的意識」を定めること

   でも、収入を増やすためには、帰社後の時間の使い方も考えておきたいものです。筆者としては、目的意識を定めた、新たな人脈づくりをオススメします。

   大事なことは「目的意識」を定めること。これからの自分にとって必要なもの(知識、情報など)は何か? それを入手するために、どのような人との接点をつくるべきか? ペルソナ(典型的なモデル)を描いてみましょう。

   たとえば、将来は起業を考えているが、財務に関する知識が足りない。そうした専門的なスキルを備えた人と接点をつくろう。あるいは将来的にマーケティングの仕事をしたいが、現在は違う部署に勤務している。マーケティングに関する部門で仕事をしている人から、必要なことを教えてもらいたい......。そんなイメージでしょうか。

   こうして、目的意識が定まったら、自分が相手に提供できる価値は何かをたな卸ししてください。相手にとっても、自分から提供できる価値がなければ人脈は続きません。いまの仕事で専門性が身についていること、すでに構築してきた人脈などを、たな卸ししておくのです。

   そのうえで、新たな人脈づくりを始めていきましょう。ちなみに、決して雲の上の人と人脈になることが重要とは言いません。そのような人脈は継続するのが困難だからです。あくまで自分の相手に対して、それなりの価値を提供できることが前提。背伸びせずに、近しい世代でお互いが刺激を得たり、学びの機会になったりする存在こそが大事な人脈なのです。

(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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