なにかと話題の「仮想通貨」投資に、早稲田大、明治大、慶応大、國學院大の4大学が挑む。ここ数年、大学生にも人気の仮想通貨だが、少ない手元資金で投資がはじめられるなど比較的手軽に取引できる半面、値動きが激しく大きな落とし穴がいくつもある、気の抜けない取引でもある。情報収集力はもちろん、知力と胆力が試される、相場とのガチンコ勝負に挑む。
【仮想通貨バトルのルール】
- 取引する仮想通貨は、BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)、BCH(ビットコインキャッシュ)の4種類とします。
- 取引所は、ビットフライヤー、GMOコイン、ビットバンクの3か所とします。
- 1万円を基準とし、1週間で1000円を超えて損失した場合は1週間取引を休止(ペナルティ)。反省文、あるいは1週間の研究結果などを報告すること。
- 大学の授業や試験、帰省などの事情で取引をお休みするときは、取引を停止して円に切り替えること。
「予習」はバッチリ、いざ出陣! BCHに買い注文(早稲田大)
10月11日(金)
これから1年間、仮想通貨取引で大学対抗戦に挑んでいくにあたって、まず現時点で気を付けようと思う基本的な点について記しておきたい。昨年(2017年)、仮想通貨取引を始めたばかりだが、当時はブロックチェーンという新しい技術の誕生に対しての期待感からか、投資家たちがわれ先にと競うように仮想通貨を買い漁り、バブルが始まっていったように思う。
当初の自分自身のトレードを振り返ってみると、大して市場のことも理解していないにもかかわらず目先の利益に眩んで状況を精査することなくポジションを持つことばかり考えていたと感じる。
ビギナーズラックに恵まれたこともあり、気を大きくしてしまい頻繁にトレードを行なった結果、初心者の私は必然的に仮想通貨のボラティリティに飲み込まれ必然的に利益はマイナスに転じてしまった。
この経験から仮想通貨トレードでは、注文を出す前に常に立ち止まって一考することを心がけたい。数日で、場合によってはたった数時間の間でプラスマイナス100パーセントの変動もあり得る世界なので損切りラインをしっかりと設定し自らを律して、取引に臨みたい。
さて、仮想通貨市場は10月11日から急落。現在も下げが止まっていない。世界の株式市場に引っ張られるように暴落した仮想通貨だが、株式市場とのプラスの相関関係が今後も顕著に確認されるのであれば、そちらからも情報を積極的に集めて判断材料としていきたい。
10月15日(月)
仮想通貨市場は先日の木曜日の暴落から横ばいをしばらく続けていたが、ビットコイン(BTC)が週初めの月曜12時ごろからそれまで70万円をつけていた価格がかたった4時間で75万円まで迫るという急暴騰を見せた。
しかし調べると、一時は100億円から130億円にまで増えた取引量は、この2日間にまた100億円に戻っている。今のところ、BTCが約76万円付近にあるレジスタンスライン(上値抵抗線とも呼ばれ、相場がその水準を維持して、それ以上は上がりにくいとみられるポイントをいう)を突破できればトレンドは上向くだろうが失敗すれば67万円のサポートラインまで押し戻されるだろう。
今週も先週に引き続き荒れた相場になりそうだが注視しトレードチャンスを見極めたい。
10月16日(火)
前日の相場から打って変わってBTCの価格はほぼほぼ横バイで推移するにとどまった。ビットコインキャッシュ(BCH)やリップル(XRP)、イーサリアム(ETH)も、ほぼBTCと同タイミングに値上がりし、その後落ち着いた横バイ基調を続けるにとどまっている。
10月18日(木)
仮想通貨市場はきょうも前日から変わらず横バイで推移している。まるで嵐の前の静けさを予感させるほどで、基軸通貨のBTCにはほとんど動きがみられなかった。
10月19日(金)
きょうのBTCについては、やや全体的に下落基調をにおわせるものだった。特にBCHは、特にその傾向が顕著に表れていたと感じる。10月上旬まで常に上昇と下落を1日おきで繰り返しているような相場だったので、それにあやかり、BCHを48310万円で約2400円分の買い注文を出した。
1万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月19日現在 1万円
仮想通貨バブルは弾けた ETHで攻めるワケを言おう!(明治大)
10月11日(金)
今週から1年間、仮想通貨取引に挑戦する。仮想通貨は他の証券投資と違い、値動きが激しい。現在、仮想通貨全体の価格は底に近づいているので、スイングで持つなら「買い」が妥当であると考える。
ETH(イーサリアム)などに、1万円突っ込めば、1年間の間に50%の利益を達成する指値に刺さると考える。とはいえ、それでは味気ないので、仮想通貨のファンダメンタルズ分析をしながら取引していこうと思う。
いろいろな説があり一概には言えないが、現状、仮想通貨は資金洗浄や価格操作がやり放題の市場になっているとされる。つまり、安直なファンダメンタルズ分析を無視した動きをすることが多々あるわけだ。
とはいえ、バブル時には一つのニュースがコインの価格を、平気で20%程度も釣り上げたが、今はそのようなことはほとんどない。
スタートにあたって、なぜ今、この情報が自分のもとに入ってくるようになったのか。価格を操作したい人たちは何を考えているのか。そういった点を考えながら、取引していかなければならないと考えている。
さて、今週から始まった取引日記だが、取引は見送る。ETHの値段が相対的に低いと考えるが、ETHは相場観とは違った動きを取ることが多いと考えている。
10月19日(金)
仮想通貨は一度、バブルが弾けた。もう一度、仮想通貨が興隆した際にリターンが大きく取れるのはポテンシャルが高い通貨でなければならない。それがETHだと考える。
現時点で、仮想通貨に投資をする際に気をつけるポイントはポテンシャルが高いものを購入することと、その通貨ができてからの今までの値段や、他のコインとの相対的な値段を比較したりして判断することであると考える。ETHは、最高額が18万円をつけたこともあった。だが今はその約9分の1にあたる2万円前後。ビットコイン(BTC)は240万円から75万円で約3分の1。リップル(XRP)は400円から50円で約8分の1。XRPも相対的にはよさそうだが、XRPは9月あたりに好ファンダメンタルがあって、相場が一度洗浄されているのが気にかかる。
そこで最近まったく動きのないETHに目をつけるのがおもしろいと考えた。仮想通貨は毎年年末に向けて高騰する。10月は調整で下がると考えられるため、最悪の場合にはETHは2万円を切る可能性がある。
そこで短期的に一度ショートに入ろうと思う。16日に急激な上げがあったため、そのあと2万3800円あたりで、5000円をショートしてみた。2万1000円ほどになるまで待とうと思う。
1万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月19日現在 1万円
5000円をXRPで長期、残り5000円をBTCで短期取引(慶応大)
10月11日(金)
これから1年間、仮想通貨への投資を通じて投資のおもしろさや仮想通貨にかかわるニュースなどがお伝えできればいいなぁ、と思っている。よろしくお願いします!
とはいうものの、じつはまだ口座が開設できていません(泣)。ここ最近のコインチェック、Zaifのハッキングの影響で、新規登録できる口座がビットフライヤーのみとなっているのだが、ここの個人情報の確認が思いのほか厳しく、引っかかっている。 10月15日週のタイミングには必ず口座開設できるようにするので、今回は、注目したニュースを書いておきたいと思う。
今週のビックニュースは、やはりZaifのフィスコへの事業譲渡だろう。総額70億円程の仮想通貨が流出した今回のハッキング事件は、どのように顧客に補償するのかが大いに注目されたが、買収側のフィスコ社の発表によると、「Zaifの利用顧客とテックビューロとの契約については、顧客の同意上でフィスコ仮想通貨取引所に『債務及び契約上の地位』が承継される、という。同意取得方法は『電磁的方法』を予定しており、同意しなかった場合補償を含む義務も一切引き継がれない」となっている。
先週(10月9日週)、取引所の口座を開設。さっそく、5000円をリップル(XRP)に長期投資、残りの5000円でビットコイン(BTC)などを短期的に取引するポートフォリオを組んでいこうと考えている。
XRPの長期投資の根拠としては、「リップルが一番人気、Twitter調査でビットコイン他を圧倒] というマネックス仮想通貨研究所の記事を読んで、「これからはXRPが伸びるんや......!!」と思ったことから、半額を投資することにした。
10月16日(火)
この日、XRPを49.2円で買い、現在50.77円なので約160円の含み益。また、短期投資のほうでは、BTCが11日に大幅に落ちたので、「まあ反発くるんやろな〜」と軽い気持ちで3000円分を購入したら、案の定上昇。約126円の利益を得た。
今週は合計で286円のプラスだった。
来週の作戦ですが、XRPは最初に決めた作戦とおり、寝かしておこうと思う(思ったよりも値段が上がったら売っちゃうかも?)。いよいよ、本格稼働していこうと思う。
1万円からの損益 プラス286円
10月19日現在 1万286円
猛勉強して、自分なりの投資方法を確立したい!(國學院大學)
スタートから、申し訳ありません。大学の授業等ため、取引を見送りました。
とはいえ、1年の仮想通貨バトルにスタートにあたり、抱負を記述しておこうと思う。仮想通貨取引は、まったくの初心者で、今回さっそく取引口座をつくった。最初は大損するかもしれないが、その時は笑ってください。ですが、この大学対抗戦に参加するからには、負けるつもりはありません!
これから1年間の取引を通して、仮想通貨を猛勉強したうえで試行錯誤を繰り返しながら、自分なりの投資方法を確立したいと考えているので、読者のみなさまには是非とも成長していく姿にも目を向けていただければと思っている。
1万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月19日現在 1万円