掛け率500倍も! 英ロイヤルベビー「お名前予想」競争に乗り遅れるな(井津川倫子)

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   英国ロイヤルファミリーに、またしてもおめでたいニュース!

   2018年5月にハリー王子(34)と結婚したメーガン妃(37)の第1子ご懐妊が発表されました。生まれる子の王位継承順位は7位で、将来、国王や女王になる可能性は低いとみられています。それでも、2019年春に誕生予定のロイヤルベビーをめぐっては、早くも各方面でヒートアップ! とうとう、掛け率が500倍のお名前まで飛び出しました!

  • 英国はロイヤルベビーのお名前予想で沸いている!
    英国はロイヤルベビーのお名前予想で沸いている!
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ロイヤルベビー懐妊の発表に、「春っていつだよ?」

   Their Royal Highnesses The Duke and Duchess of Sussex are very pleased to announce that The Duchess of Sussex is expecting a baby in the Spring of 2019.
   (サセックス公爵夫妻は、サセックス公爵夫人が2019年春に子どもが産まれる予定だと、喜んで発表します)

be pleased to ~:喜んで~する
expect:~を予定する

   英国王室がこのメッセージを公表するやいなや、世界中で「ロイヤルベビー騒動」がヒートアップしました。

   まずは、グーグルから。グーグル社は、メーガン妃ご懐妊の発表直後に、次のワードが急上昇したと発表しました。

   When is spring?
   春っていつ?

   英気象庁によると、春の始まりには2つの定義があるとのこと。気象上の春は3月から5月末までで、天文学上の春は決まった日付がないとか。英国人にしてみれば「春って何月のこと?」「何月に生まれるかを知りたい!」という思いなのでしょうか?

   日本と同様、四季がハッキリしている英国ですが、おもしろい反応につい笑ってしまいました。

first baby gift!はなんだった?

   英王室が妊娠を発表したのは、ハリー王子とメーガン妃が初の公式な外国訪問として、オーストラリアを訪れている最中でした。早速、ロイヤルベビーへの「初めてのプレゼント」としてカンガルーのぬいぐるみをプレゼントされたメーガン妃。思わず発したひと言が、世界中を駆け巡りました。

   That's our first baby gift!
   (赤ちゃんへの、最初のプレゼントだわ!)

   初めてのプレゼントが、ポケットに赤ちゃんが入ったカンガルーのぬいぐるみとは、ちょっと「デキすぎ」の感があります。(笑)

   それでも、ぬいぐるみと一緒に贈られた赤ちゃん用のムートンブーツを、うれしそうに抱えるハリー王子の姿には、「あのやんちゃなハリーがお父さんになるのね......」と感慨深いものがありました。

「Brexit」王子・王女はアリ?

   英国名物の賭け屋では、さっそく赤ちゃんのお名前予想がヒートアップしています。ジェームズやエリザベスといった英王室の伝統的な名前や、ハリー王子の母である故ダイアナ妃の名前も人気を集めています。

   そんななか、なんと500倍の掛け率をつけた名前を発見!

   その名は「Brexit」(ブレクジット)!! ブレクジットは、Britainとexitを掛け合わせた造語で、2019年3月に予定されている英国の欧州連合(EU)脱退を意味することばです。

   もちろん、ハリー王子とメーガン妃が、ロイヤルベビーを「Brexit」と名付ける可能性はゼロ%だと思いますが、さすが、ユーモアを愛する英国人。「ブレクジット王子(王女)」の誕生に掛ける人たちがいるのですね。

   さて、「今週のニュースな英語」は、英王室の公式コメントから「expect」(予定する、期待する)をピックアップ。「expect」を使った、ビジネス会話を学びましょう。

   I expect to finish this report by the end of next week
   (来週の終わりまでに、この報告書を仕上げます)
   I'm expecting my client this afternoon
   (今日の午後は、来客を予定しています)
   What time can we expect you to join our meeting?
   (何時に、ミーティングに参加できますか?)
   You did more than we expected
   (君は、期待以上の働きをしてくれた)
   The bonus was more than I expected
   (ボーナスは、私の期待以上でした)

   いずれにしても、世界中で繰り広げられているロイヤルベビーのお名前騒動は、まだまだヒートアップしそうです。ぜひとも、「Brexit王子(王女)」を超えるユニークな発想を「expect」(期待)したいものです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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