90歳の女性にプロテインを定期購入させる?
【事例4】高齢の母が解約を申し出たが引き留められ、逆にプロテインを定期購入させられていた
実家で一人暮らしの90歳代の母は、近所のスポーツジムと契約しているが、ほとんど行かないので、母と共にジムに行き解約を申し出た。しかし、ジムのスタッフが泣きながら引き留めるので、根負けして契約を継続したが、その後も月1回行くかどうかだった。数日前、母の銀行の通帳を記帳すると、ジムの名前で約1万円が2回引き落とされていた。ジムに確認すると、筋肉を維持するプロテインを定期購入していた。高齢の母に必要とは思えず、無理に買わされたのではないか。家を探したら、未開封のプロテイン4袋あった。母に契約のいきさつを聞いても高齢で要領を得ない。ジムの対応は問題ではないか。(60歳代女性、東京都)
【事例5】解約したら、サービス開始前なのに全額支払えと言われた
女性専用ダイエットジムで、「絶対にやせられる。入会金を無料にする」などと説明され、2か月週2回のコースを約30万円で契約した。その場で予約金1万円だけ支払い、残金は後日支払うことにした。女性専用ジムなのにトレーナーが男性で威圧感があったことと、予想より契約金が高いことから、翌日退会を申し出た。トレーナーから「解約はできない。残金全額を当社の口座に支払うように」と言われた。1回もサービスを受けていないので支払いたくない。(20歳代女性、茨城県)
こうしたトラブルについて、消費者庁はこうアドバイスしている。
(1)体験だけするつもりで参加したところ、入会を強要されたり、断っているのに執拗に勧誘されたりするケースが目立つ。「本日中の申し込みなら入会金の免除や月会費が割引になる」と契約を急がされる例も多い。そして、根負けして契約し、あとから解約を申し出て、結果的に高額の解約料を請求されるトラブルが発生する。