年収300万円、妻のパートではキビシイ?
一方、妻に正社員を望む彼の考え方に理解を示し、投稿者に冷静さを求める声も3割ほどだが、みられる。
「実際問題として年収300万円では、いくら奥様が地方に行き、フルタイムで働いてもパートではキツイと思います。仕事があまり選べないうえ、時給が低いので。それで子供も貯蓄もとなると相当厳しいのは目に見えています。だから、彼の言い分は現実的なのです。これは価値観の差ではないから、妥協点が見つかりません。もっと収入のある人を探しましょう」
「彼の年収なら共稼ぎ=正社員も仕方ないかな。公務員はずっと正社員(正規職員)で働く女性が多いから、彼もそう思っているのでしょう。あなたも働くのが嫌じゃないのなら、正社員続ければよいのでは? そして、お互いに正社員なのだから、家事・育児もすべて平等にしたいと話し合いましょう」
そんな意見があった。
いったい、どちらの意見が正しいのだろうか――。投稿者は、彼と別れた方がいいのだろうか。J-CASTニュース会社ウォッチ編集部では、女性の働き方に詳しい、主婦に特化した就労支援サービスを展開するビースタイルの調査機関「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長にアドバイスを求めた。
――投稿者に賛同する意見の中には、「妻に正社員を求める男なんて、甲斐性がないから別れなさい!」と、男の甲斐性の問題まで出す声もありました。
川上敬太郎さん「結婚するかしないか、はご本人同士の意思がすべてです。一度でも価値観が異なると感じたことが心の奥底に引っかかるようであれば別々の道を歩むのもお互いの将来のためによいのかもしれません。ただ、それでも結婚したいと思うのなら、お互いの理解をもっと深める努力が必要です。 投稿の内容を見る限り、投稿者に比べて彼のほうはあまり深く考えていないのではないかと感じます。そしてそれは『彼』だけでなく、世の男性の多くに見られる傾向であるように思います」