公務員は節約意識から中古品でも気にしない
職業別にみると、男女ともにシェア志向が最も強いのが学生。次が意外にも、公務員という結果だった=図表2参照。その理由について久我さんは、こう語る。
「どちらも中古品を気にしない傾向が強いですが、ニュアンスが少し違います。学生はネットの購買を好み、ネットの口コミなど多くの情報を見たうえで、中古品でも気にしないで手に入れようとします。一方、公務員は堅実、慎重な消費態度、つまり節約意識から中古品でも気にしないという違いがあります。また、公務員は貯蓄意識が高く、安全や環境に配慮する意識が高いという特徴があります」
一方、女性では「無職・専業主婦」のシェア志向の弱さが目立つ=図表2参照。しかし、メルカリなどのフリマアプリでは、主婦が子供服やおもちゃなど家庭の不用品を売り買いするケースがよく見られる。このギャップを、どうみればいいのだろうか。 久我さんは、
「専業主婦は、家計の節約からできるだけレンタルやシェアで済ませたいという意識が強いのですが、女性全体と比べて、ネットでの個人間売買に対する不信感が強い傾向があります。それがネックになっていたのですが、逆に言えば、専業主婦層に利用が広がるフリマアプリは、信頼性や安全性をうまく訴えることに成功しているといえるでしょう」
と説明した。