2017年、花粉飛散量多くなくても「鼻炎治療剤」伸びた
いまや「国民病」になりつつある花粉症。その対策として登場したスイッチOTC医薬品が好調だ。富士経済では「鼻炎治療剤(内服薬)」市場を対象に調査。それによると、2017年は前年比2.2%増の185億円。18年は206億円と、11.4%増と2ケタ増を見込んでいる。
鼻炎治療剤の市場は、花粉症患者の需要が大きいため、花粉飛散量や飛散期間によって変動する。2015年、16年に規制が緩和され、取扱店舗が増えたことや薬局での店頭露出度の高まりで売り上げを伸ばした。17年は花粉飛散量があまり多くなかったが、スイッチOTCの需要開拓が進んだ。また、18年は春先の花粉飛散量が多かったことで、上位ブランドを中心に売上増となった。花粉症対策では、目薬も好調に推移したという。