現金を使わずに乗り物に乗ったり、買い物をしたりする「キャッシュレス」が、子どもの生活の中にも広がってきた。
イー・ラーニング研究所(大阪府吹田市)が、20~50代の子どもがいる親を対象に実施した「子どもの金融教育に関するアンケート」によると、「子ども自身が交通系ICカードなど現金以外でお金を使うことはありますか」との問いに、「はい」と答えた親は58%、「いいえ」が42%となった。2018年10月5日の発表。
お金の管理も子どもにやらせる
子どものキャッシュレスが広がっている一方で、「将来の子どものお金の使い方に不安を感じますか」の問いに、「はい」が74%、「いいえ」が26%と、全体の7割を超える親が不安を感じていることもわかった。
イー・ラーニング研究所は、子どものキャッシュレス化の進展も「要因の一つであることも考えられます」としている。
一方、「子どもにお小遣いを渡していますか」という問いに、「はい」と答えた親は48%、「いいえ」が52%となり、ほぼ半数ずつに分かれた。
また、「月額の子どものお小遣いはいくらですか」との問いには、「1001円~2000円」が28人と最多。次いで、「501円~1000円」と「2001円~3000円」がそれぞれ22人だった。お小遣いの金額が2000円以下の子どもが、約半数いることもわかった。
お小遣いの管理は、「子ども自身」が134人で最多。「親」は102人。調査に答えたすべての親が「子どもの金融教育は必要」と回答。金融教育が必要なのは「小学校1・2年から」が86人でトップ。「小学校に入るまで」が64人で続いた。
なお、調査は2018年8月1~20日に実施。20代~50代の子どもがいる親(男女)238人が対象。