築地市場、83年の歴史に幕 11日から豊洲へ

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   世界に知られる「日本の台所」として親しまれた、国内最大級の魚市場を有する築地市場(東京都中央区、東京都中央卸売市場)が2018年10月6日に閉場。83年の歴史に幕を下ろした。

   近年はTokyoの観光名所としての人気が高まり、多くの外国人観光客らがマグロのセリなどを見学に訪れた。東京都中央卸売市場の「看板」は、11日に開場する豊洲市場(江東区)に引き継がれる。

  • 築地市場、83年の歴史に幕(写真はイメージ)
    築地市場、83年の歴史に幕(写真はイメージ)
  • 築地市場、83年の歴史に幕(写真はイメージ)

最後のセリ 最高値は青森県大間産マグロの438万円

   築地魚市場株式会社の吉田猛社長は、最後のマグロのセリを前にあいさつ。産地や水産卸、消費者に「心から御礼申し上げる」と、謝意を表した。最後のセリで最高値を付けたのは、162キログラムある青森県大間産のマグロで、438万円。10月6日は、生・冷凍合わせて874本が取引された。

   取引が終わると、水産卸業者らの中に目を赤くする姿も見られた。この日は午前で業務を終え、正午から豊洲への本格的な引っ越し作業に入った。

   老朽化に伴う築地市場の再整備と移転は、東京都にとって懸案事項だった。跡地は10月11日から解体作業に入り、2020年の東京五輪・パラリンピックでは関係車両の輸送拠点になる予定。その後の具体的な再開発については未定。また、築地市場とともに観光名所になってきた商店街「築地場外市場」は名称を変えずに、そのまま残る。

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