内定者から「社会の通例だから」と回答「少し残念......」
「勤務先の環境に望むもの」では、ビジネスパーソン、内定者とも「有給休暇のとりやすさ」が圧倒的だった。トップ3に「フレックスタイム制度などの柔軟な勤務体系」が選ばれた一方で、柔軟な働き方を阻むものでは、ビジネスパーソンからは「多様な働き方を受け入れる文化」への支持が多く集まったのに対して、内定者の特に男性からは「インフラ面の充実」をあげる声が多く聞かれた。両者の意識に、ギャップがあるようだ。
RRIの中山悟朗所長は、
「時代が変化するなか、今回のRRI調査では、『年上』や『男性』上司を求める理由に、内定者から『社会の通例だから』という回答が、一部社会人より高い割合であげられたことを少し残念に思います。新しいサービスや商品は若者から広がっていくのが今のトレンドであり、社会人経験がなくても独自の感覚でビジネスをリードすることは可能なのです。『平成最後』の新卒内定者が、社会の通例に臆することなく、ビジネスの世界に新しい風をもたらしてくれることを期待しています」
とコメントした。
なお、「ビジネスパーソンへの理想の上司などに関する調査」は、20~69歳までの一般企業に勤務する正社員・契約社員および公務員、団体職員を対象に、2018年8月10~12日に実施。サンプル数は1800人。
また、「内定者への理想の上司などに関する調査」は、2019年の新卒入社内定者(20~29歳)を対象に、9月13日~17日に実施。サンプル数は、100人。いずれも、インターネットによるアンケート調査。