狙っていた武田薬品株を買いそびれ 判断が鈍った、そのワケは......(石井治彦)

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

9月末の配当落ち後を狙ってみたものの......

   武田株を、株価チャートで10年月足の価格帯別出来高をみると、4700円辺りに5000万株弱、4900円辺りにも3500万株ほどの大商いがあり、株価の頭を抑える形になっている。してみると、6月19日の4203円が当面の底であったようにみえる。

   2019年3月期第1四半期決算(18年4~6月)を無事通過し、ひとまず落ち着きを取り戻したようだ。これはチャンスではないか――。長年、株式投資をしていても、今回のような機会はなかなかめぐり合うことはできない。

   そんな武田株を3900~4500円台で入手できればと考えていたが、9月に入ってからの株価動向を見ると、9月10日の4363円を底に、14日に4700円に乗せた後、26日には4870円の高値をつけている。

   株価チャートでは、4900円をクリアするようだと、その先は青天井にもみえる。そんなことで、9月26日、月末の配当落ち後を狙って4600円で買いを入れてみたが、不成立。さすがに、300円近くも落ちることはなかった。

   「買い」の判断を鈍らせたのは、日米の貿易摩擦。どうしても4500円台で買いたかったこともあり、休み明け(22~24日)の日米摩擦がこじれる。焦る必要はないと考えた。読み間違えた。

   残念だが、今回は買いのタイミングを逸したのかもしれない。(石井治彦)

2018年9月28日現在    保有ゼロ
年初来高値 2018/1/10   6693円00銭
年初来安値 2018/6/19   4203円00銭
直近 終値 2018/9/28   4861円00銭

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
姉妹サイト