その63 プロ野球の「クライマックスシリーズ」「こんなものいらない!?」(岩城元)

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CSに改善の余地あり!

   僕はペナントレース後のCSそのものには反対ではない。優勝の望みが薄くなったチームがもっぱら「消化試合」でお茶を濁す――そんなこともCSのおかげで随分と減っているようだ。それはそれで結構なことである。

   しかし、現行のようなCSはいかがなものであろうか。CSを続けるなら、改善の余地はいっぱいある。たとえば、パ・リーグの1位とセ・リーグの2位、セ・リーグの1位とパ・リーグの2位が戦って、勝者同士で日本一を決める。あるいは、チーム数を両リーグ8つずつに増やして、東西に分ける4リーグ制にし、CSはそれらの1位チーム同士で戦う。そんな案も考えられる。

   とにかく、現行の方式でペナントレースの2位、3位から日本一になっても、ファンも選手も素直には喜べない。また、ペナントレース1位のチームがCSを制しても、ホッとするだけで、喜びを爆発させることなどできないはずだ。

   誰もが心の底から喜べないようなCSは、早急にやめるか、改善するか、どちらかにしてほしいのである。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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