CSに改善の余地あり!
僕はペナントレース後のCSそのものには反対ではない。優勝の望みが薄くなったチームがもっぱら「消化試合」でお茶を濁す――そんなこともCSのおかげで随分と減っているようだ。それはそれで結構なことである。
しかし、現行のようなCSはいかがなものであろうか。CSを続けるなら、改善の余地はいっぱいある。たとえば、パ・リーグの1位とセ・リーグの2位、セ・リーグの1位とパ・リーグの2位が戦って、勝者同士で日本一を決める。あるいは、チーム数を両リーグ8つずつに増やして、東西に分ける4リーグ制にし、CSはそれらの1位チーム同士で戦う。そんな案も考えられる。
とにかく、現行の方式でペナントレースの2位、3位から日本一になっても、ファンも選手も素直には喜べない。また、ペナントレース1位のチームがCSを制しても、ホッとするだけで、喜びを爆発させることなどできないはずだ。
誰もが心の底から喜べないようなCSは、早急にやめるか、改善するか、どちらかにしてほしいのである。(岩城元)