イーロン・マスクを救った「男気」
テニスの大坂なおみ選手と並んで、すっかり「グローバルな時の人」になった前澤友作氏。今回の決断については、こう英語で述べています。
I choose to go to the moon, with Artist
(私は、アーティストと一緒に、月に行くことにした!)
前澤氏はロケットの全席(8席)を買い占めて、アーティストを無料で「月旅行」に招待する構想を発表しました。旅行で得たインスピレーションを作品にしてもらう狙いだといいます。
イーロン・マスク氏もツイッターで、「月旅行」をVRで「生中継」することを宣言しました。まだまだ先の話ですが、「月旅行」はいろんな意味で楽しみなものになりそうです。
それにしても、民間人で初めてとなる「月旅行」。肝心のロケットも未完成ですし、安全性も含めて、現時点では「未知だらけの企画」です。それでも、身の危険を冒すだけでなく、多額の費用を負担してイーロン・マスク氏と一緒に夢を追い求める決意をした前澤氏を、マスク氏はこう讃えました。
This is going to be dangerous. This is no walk in the park.
(この企画は危険だし、公園を散歩するのとはわけがちがう)
This is not us choosing him.He chose us.
(我々が彼を選んだのではなく、彼が私たちを選んでくれたのだ)
He is a very brave person to do this
(彼はとても勇敢な人間だ)
最近は何かとトラブル続きだったマスク氏。前澤氏の「男気」に触れて前向きな気持ちになったようです。
ここで、「今週のニュースな英語」。今週は、前澤氏のコメントから「choose to do」を取り上げます。「~することを決意した」という表現です。
前澤氏のコメントが世界中に拡散されて、すっかり有名になったこのフレーズ。間違いなく、今、世界で最も「旬」な英語です。ぜひ使ってみてください。
I choose to go there, with you
(君と一緒に行くことにしたよ)
I choose to do the right thing
(私は、正しい行動を選択する)
Why did you choose to do such a thing?
(なぜ、あなたはそんなことを決意したのか?)
We choose not to do such a thing
(そんなことはしないと決めた)
日米の億万長者がタッグを組んで追いかける壮大な「月旅行」の夢。お騒がせな二人だけに、これからもきっと刺激的な話題を提供し続けてくれることと思います。(井津川倫子)