「条件付き許せる派」の言い分
一方、「条件付き許せる派」のCさん(イベント企画)は、男性社員の置かれている仕事の状況などによると語る。
「私もつわりで寝た切りの経験がありますが、夫に休んではもらわなかった。重大なイベントのある日に、メインで企画を進めていた人に『妻がつわりだから』と休まれると、『ええっ、なぜ!』となりますね。それ以外の日なら『どうぞ、お大事に』と休んでもらいますが...。それと、本人の人柄が大事です。ちゃんと仕事をしている人なら周囲は理解しますが、投稿のように協調性に欠ける人物だと、『つわりぐらいで』と反発を受けるでしょうね」
Dさん(イベント企画)は、自分が「その妻の立場なら」とこう語った。
「私自身はつわりが軽かったですが、妻のつわりで休む男性については、基本的に許せる派です。ただ、仕事でまわりに迷惑をかけてまで休むのはどうかな、と思います。私が妻の立場だったら、夫の職場に迷惑をかけてまで、家の手伝いをしてもらおうとは思いません。投稿の文面を読むと、『ふだんから仕事ができない』とあり、つわりで休む以前の問題として、その男性に不満があることが大きいのでは、と感じました」
Eさん(経理事務)も、妻のつわりが相当ひどいならば、という「条件付き許せる派」だ。
「いくつか職場を変わりましたが、『妻のつわりで休む』話は初めて聞きました。つわりは個人差が激しいので、看病が必要なレベルで、夫しか看病できる人がいない場合は、ぜひ休んでそばにいてほしいです。ただ、妻は夫が休む必要はないと思っているのに、夫が心配性で勝手に休む場合は、さすがに、『違うんじゃない?』と思うかもしれません」
いずれにしろ、「妻のつわり」を理由に休むこと自体に反対する人はいなかった。本人の日頃の仕事ぶりと「愛妻度」が、周囲の共感を呼ぶかどうかにかかっているようだ。