妻がつわりの時、自分もつわり状態になる夫
その一方で、「今回の問題は、同僚男性の日頃の勤務態度がよくないことにある」と、投稿者に共感する声も多かった。
「そもそも、仕事ができないのに、そういう自分を省みずに『職場の人が気を使って休ませてくれることが当然』という態度をとるのだから、投稿者の心が狭くなるのは当然。この問題は、妻のつわりをサポートするために休むことの是非ではなく、協調性に欠けるダメな社員は、周囲の共感を得られないというだけのことです」
という声に代表される見方だ。
J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部では、今回の炎上騒ぎについて、働く女性5人に取材した。すべての女性が、妻のつわりで休む男性を「許せる派」だったが、ニュアンスに多少の濃淡があった。
「全面的に許せる派」のAさん(施設管理)はこう語った。
「50~60代の男性職員で家族を大事にする人は、男の育休なんかなかった時代に、子どもの学校行事や奥さんの病気の時に、色々な理由をつけて休んでいたそうです。奥さんがつわりの時、自分も気持ちが悪くなり、『つわり』状態になったという男性もいますから、きっと奥さんがつわりの時に休んだのでは(笑)。夫婦の私事で微笑ましいことだから、他人が口出しすべきではないと思います」
こちらも「全面的に許せる派」のBさん(大学職員)は海外生活が長く、「妻のつわりごときで休むな」という日本の風潮をこう批判した。
「日本では、投稿者の同僚男性は珍しいイクメンということになるのでしょうが、欧米先進国やアジアの一部の国では、奥さんのつわりがひどい時は、夫が休むのは当然です。日本でも、産婦人科医がつわりの診断書を出してあげて、夫が休みやすくするシステムをつくるべきです」