「勝ち組」慶応大・石油王の学び 「ひたすら待つことも大事」
FX大学対抗戦を開始する以前も為替の取引経験はあったが、それまではドルだけではなくユーロやポンドといったさまざまな通貨のチャートを同時に観察して値動きがありそうなペアを見つけ、発注から決済までは数日から数週間というペースで取引していた。 そのため、取引可能な通貨ペアがドル円だけという制約の中で、新しくトレード手法を確立する必要があった。
取引の日記を付けていたこの1年間、つまり2017年8月から2018年8月までは、2016年8月から2017年8月までと比較してかなり小刻みな値動きを続けていたことがわかる。
具体的には、2017年8月は110円24銭で開始し、2018年8月には111円07銭で終了した。また、この間の高値は2017年11月の114円72銭、安値は2018年3月の104円63銭であった。年間を通しても値幅は約10円にすぎない。
2016年にはトランプ氏の米大統領当選の11月だけで13円以上もの値動きがあったことを考えると、直近の1年間は非常に値動きに乏しかったことがいえると思う。この1年間に大学4年生に進級し、就職活動で証券会社の株式運用部門を受けたのだが、そのトレーダーから聞いた話はドル円相場と連動することが多い日経平均株価の先物トレーダーもこの1年間は非常に厳しい戦いを強いられたということだった。
そうした相場環境を通して学んだことは、チャンスでないときはひたすら「待つ」ことも大事である、という教訓だった。
トータルで収益を大きくするためには、大きく勝つことも大事ではあるが、それと同様に大きく負けないことも大事なのである。
伝説の投資家、ジョージ・ソロスの名言に、「生き残れ。儲けるのはそれからだ」というものがあるが、まさにそのとおり! だと思った。この1年間で、あらかじめ決めた損切りルールを破ったことは一度もなく、潔く損切りできたことは誇れることだと思う。
何より、決して順風とはいえない相場環境の中で、トータルが利益で終われたことは、何よりも幸いだったと思う。
【1万円からはじめる為替バトル FX大学対抗戦、いよいよ3期目が開幕します!】
1万円からはじめる為替バトル「FX大学対抗戦」は、2018年10月から3期目に入ります。早稲田大学、明治大学、慶応大学に加えて、新たに一橋大学と國學院大學の2大学が加わり、さらに熾烈なバトルを繰り広げていくことになりました。早くも腕を撫す、参戦の5大学。乞う、ご期待です!
3期目のFX大学対抗戦を、どうぞよろしくお願いいたします。