空調管理は経営者の「工夫」で改善できる
これは私があるサービス付き高齢者向け住宅へ行ったときの話ですが、玄関へ入った瞬間に、モワッとした熱気で眩暈がしました。ラウンジでは涼し気な表情で談笑する入居者の方々がいます。
反対に、職員の方々は全員が首にタオルを巻いて、大汗を垂らしながら働いています。エアコンをつけると入居者の方が「寒い」「体に悪い」「電気代がもったいない」と言ってすぐにスイッチを切ってしまうのだそうです。 職員さん曰く、
「入居者はお客様ですから強くも言えないし、でも入居者も私達も熱中症になると困るし、結局エアコンをつけたり消したりの繰り返しなんです」
と、嘆かれていました。
訪問者である私も、あまりの暑さに早く帰りたくなりました。そして、このような環境の中で仕事をしている職員の皆さんの体は大丈夫なのかと心配になりました。熱中症で入居者や職員が倒れたら運営責任はどうなるのでしょう。
セントラル空調やエリア切り替え機能付きタイプの採用、個別のエアコンならラウンジ内のソファ位置の変更など工夫の余地はあるはず。これらは経営者や管理者が職員の声を拾い、配慮すべき事柄だと思います。体感温度は人それぞれです。健康に直結している問題ほど迅速な対応が求められます。
ちなみに、弊社は「部屋とビールはキンキンが一番!」の暑がり揃いなので、お客様が来る時は慌てて温度を上げていました。
来年の夏はもう少し涼しいといいですね。(篠原あかね)