僕の住む市に3年ほど前、1700席の大ホールなどを備えた立派な「複合施設」ができた。県と市が共同で造ったもので、地上5階、地下2階。多目的ホールや会議室、県税事務所、教育事務所、市民相談室なども入っている。
それはそれでいいのだけど、気に食わないのは、その施設の「ウェスタ○○」という「外来語風」「和製英語風」の名前だ。なお、○○は市の名前なのだが、自分が住んでいる市にケチをつけるのも気が引けるので、名を伏せた。
「ウェスタ○○」って、何だ?
〇〇市の説明によると、この施設はJRや私鉄の駅の西口にあるので、まずは「WEST(西)」、そして、さまざまな市民活動がここから始まるという意味の「START(スタート)」を組み合わせた造語だそうだ。
でも、なんで、公共施設にこんな名前をつけるのだろうか?
この施設は正式には県側が「△△県西部地域振興ふれあい拠点施設」、市側が「○○市文化芸術振興・市民活動拠点施設」だが、これではさすがに重苦しいので、「ウェスタ○○」という愛称をつけたようだ。それにしても、分かりにくい呼び名である。ダサくても「○○県民&市民会館」あたりでもいいのではないか。
駅の東口にも市の複合施設があって、図書館や多目的ホールなどが入っている。施設の名前は「クラッセ○○」だが、この「クラッセ」って、なんだろう? 管理人のおじさんに尋ねると、「私には分かりません」。市役所の担当課に電話すると、すぐには分からず、「少々、お待ちください」。しばらく経ってから、「ドイツ語で、素晴らしいという意味だそうです」と教えてくれた。