「積立投資」と「ドルコスト平均法」比べると......
◆過去1年間で毎月ビットコインを購入した場合
それでは、2017年8月から毎月ビットコインを「積立投資」と「ドルコスト平均法」で購入した場合に、損益がどうなっているか、比べてみましょう。
条件は以下のとおり。
購入日:給料日を考慮して毎月20日。始値で計算
ドルコスト平均法での購入額:ビットコインの価格を考慮し、わかりやすく月100万円とする。
投資開始日:2017年8月から2018年7月の12か月
最終的に、多くビットコインを保有しているほうが、パフォーマンスがいいということなります。
◇ビットコインをドルコスト平均法と積立投資で購入した結果
積立投資では、毎月1BTCずつ購入するのに対して、ドルコスト平均法では2017年8月~10月の安い時期に多くのビットコインを買い付けることができました。
結果的に、ドルコスト平均法では15.15BTCを保有していることとなり、積立投資よりも優れた結果となりました。 8月22日のビットコインの価格は74万円です。
これを基準に、詳細を見てみましょう。
●積立投資
購入金額:1133万3000円
平均建玉:94万4417円=毎月の購入金額の合計(1133万3000円)÷12か月
現在の総資産:1133万3000円=94万4417円×12か月
●ドルコスト平均法
購入金額:1200万円=100万円×12か月
平均建玉:79万3650円=1200万円(全投資金額)÷15.12BTC(保有しているビットコイン)
現在の総資産:1118万8000円=74万円(現在のビットコインの価格)×15.12BTC(保有しているビットコイン)
価格が74万円では両方の取引手法ともにマイナスです。
購入に必要となった金額は、積立投資のほうが70万円程度安くなりましたが、平均建玉は大きく異なっています。
積立投資が94万円台に対して、ドルコスト平均法では79万円となっていますので、相場低迷以降、何度もプラスになった価格です。
200万円を記録した後にでも、ドルコスト平均法であれば十分な収益を上げられていることが確認できました。
◇Zaifのコイン積み立てを利用する
仮想通貨取引所のZaifには「コイン積立」という、銀行口座から毎月一定額を自動引き落としで、仮想通貨を購入するサービスがあります。これは、まさにドルコスト平均法で購入されるわけです。
手数料が1.5~3.5%必要となるものの、毎月自動で購入してくれるので、毎回の購入金額の計算が面倒だったり、気軽にビットコイン投資を始めてみたいという人には便利なサービスです。(ひろぴー)