20代のイマドキ女子たちは、「個」として生きるキャリアを志向していることが、ココドル(東京都渋谷区)の調査でわかった。2018年8月31日の発表。108人の20代女性を対象に、働き方やキャリアに関する意識を聞いた。
仕事に対する考え方について聞いたところ、「好きなことを仕事にしたい」と答えた女性は56%を占め、ダントツ。次いで、「大きな仕事をしたい(世界を変えうる使命感のある仕事)」が19%、「誰かの役に立つ仕事をしたい」と「特異なことを仕事にしたい」がともに12%ずつだった。
「給与の高い仕事をしたい」と答えた女性はわずか1%だった。
理想の働き方は「自分の名前で働く」
イマドキの20代女性は、「仕事に対するやりがい」や「自分がその仕事をやる意義」を重視する傾向にあるようだ。調査には、
「自分のやりたいことや好きなことを仕事にしたい」(20代前半、フリーランス)
「自分にとってやりたいと思えることをするほうが結果的に生産性も高くなる」(20代後半、会社員)
といった声が寄せられた。
また、理想の働き方ではフリーランスや起業といった、会社に属さずに「一人の女性として活躍したい」と望む人が多いことがわかった=別図参照。しかし、なかでも「自分の名前で働く」(36%)という項目に回答が集中した理由は、「独立」といってもフリーランス(22%)や起業(独立、12%)の場合、受託や請負のようなケースが多く、結局のところ「個」として活躍できていない場合が多いという背景がある、とみている。
「起業は違うしフリーランスもピンとこない。けど個人として独立して仕事をしたい」(20代前半、大学生)
「フリーになったはいいものの結局やってることは会社員時代と似ている。もっと自分の個性を発揮して生きたい」(20代後半、フリーランス)
といった声があり、なかなか理想どおりにはいかない姿がうかがえる。
理想の年収、500万円以下でもOKなワケ
理想の年収をみると、1000万円以上の「高収入派」と500万円以下の「低収入派」の二極化。ただ低収入派は、お金が欲しくないとわけではなく、必要なものに必要なだけお金をかけるという合理的な考え方があるようで、
「お金は人生において最重要なものではない。けど、最低限生きていけるお金は欲しい」(20代前半、フリーランス)
「お金がたくさんあっても使いきれない。それよりも、自分にとって有意義な仕事でお金を稼ぎ使いたい」(20代後半、フリーランス)
との声が寄せられた。