マイナビ が2018年9月6日に発表した「2019年卒大学生の就職内定率調査」によると、8月末時点の内定率(正式内定は10月以降のため、実際は内々定にあたる)は83.4%と、前年8月末時点と比べて0.7ポイント増えた=別図参照。前年とほぼ同じ水準だった。
7月末との比較では3.7ポイント増えた。前年に引き続き、調査を実施したすべての月で前年同月の内定率を上回り、「売り手市場」の状況が数値にも表れた。
就活続ける学生、なお約3割
調査によると、学生一人当たりの内定保有社数は2.3社で、2017年と比べて0.1社増えた。同社は全体として企業の採用意欲の高まりが感じられる結果となった、とみている。
また、「内定は保有しているが活動を継続する」と答えた学生は14.8%(「内定先に不満なので続行する」と「内定先に不満ではないが、他の企業も見たいので続行する」の合計)で、まだ内定を受けていない学生を含め、就職活動を続ける学生の割合は回答者全体の28.9%(未内定者16.6%に、内定を保有しつつ就活を続ける学生12.3%の合算)と、3割近い学生が就活に勤しんでいる。
なお、調査はマイナビが2019年3月に卒業予定の全国の大学生と大学院生を対象に、8月27~31日に実施。有効回答数は3322人で、内訳は文系男子が825人、文系女子1335人、理系男子709人、理系女子453人。今年度の内定率調査はこれが最後となる。