TOKYO有数の観光名所で、日本電波塔が運営する東京タワーの一角で営業を続けてきた「東京タワー水族館」が2018年9月30日で終了する。1日付のツイッター(@TTA_info)で発表した。1978年のオープンから40年。東京タワーを彩っていたテナントが姿を消す。
ここ数年、賃料の未払いが続いたことから、日本電波塔が物件の明け渡しと賃料支払いを求めて東京地裁に提訴していた。ツイッターには、閉館を惜しむ声とともに、水族館があることを「知らなかった」とする声が寄せられている。
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東京タワー水族館が、東京タワーを運営する日本電波塔から建物の明渡しと未払い賃料の支払いを求めて東京地裁に提訴されたことは、東京商工リサーチが7月5日に報じていた。
1978年4月、東京タワー水族館は日本電波塔が管理する東京タワーの一部(約780平方メートル)を賃借する賃貸借契約を締結。報道によると、現在の月間賃料は約370万円という。水族館は2017年11月分から賃料を支払わず、未払賃料は少なくとも2100万円にのぼる。3月30日、日本電波塔は建物の明け渡しや未払い賃料の支払いを求め、水族館を提訴した。
日本電波塔の訴えに、水族館側は、
2017年3月に日本電波塔に、来塔者への水族館の告知などをしてもらい、収入を安定させる予定だったが、電波塔の担当者から却下された。
2018年3月12日、1年間で5カ月分の滞納を完済することを柱とする返済プランを電波塔へ送付したが、日本電波塔から賃料の滞納分は役員個人の連帯保証をつけるよう要請され、個人保証をつけないことを伝えると訴訟された。
と主張していたが、裁判での答弁書の中で「取引先への通知なども必要で、営業終了は2018年9月ごろが最短」とも回答していた。