仕様外や容量不足のSDカードがアブナイ
そこで国民生活センターでは、メーカー10社12機種の、さまざまなタイプのドラレコをテスト。その結果、次のことがわかった。
(1)異常のあるSDカードを使うと、すべての銘柄で異常の通知が行なわれるが、「音と表示」によるものと「表示のみ」のものとバラツキがあり、わかりにくい場合がある。
(2)仕様範囲外のSDカードを使った場合、「異常の通知」をしない銘柄がいくつかあった。こうした銘柄では、利用者が気づかずに仕様範囲外のSDカードを使うと、記録が残らない心配も考えられる。
(3)書き込み容量が極端に少ないSDカードを使うと、異常を検出して「容量不足」と音声で通知し、動作を停止した銘柄が半数近くあった。しかし、録画を継続して結果的に正しく記録が残らない銘柄が3つもあった。
このように、もともと不備のあるものや、仕様に合っていないSDカードを使うと、ドラレコが正常に機能しないケースが出てくる。
また、利用者にアンケート調査をすると、約6割の人が、SDカードの交換が必要なことを知らず、実施していなかった。また、1割以上の人が仕様に合っていないSDカードを使用している可能性があった。
こうしたことから、国民生活センターでは、
「ドライブレコーダーで記録した映像は定期的に確認しよう。SDカードは仕様に合ったものを選び、定期的にフォーマットして使用するほか、消耗品であることから定期的に新しいものと交換しよう」
と、アドバイスしている。