中国、台湾からも引き合い
――お客様からの反響や現在の販売状況はいかがでしょうか。
中村社長「おかげさまで、想像以上の反響があり、すでに導入いただいた企業もあります。ご購入いただいている業界としては、ビルの設備管理や清掃、メンテナンス会社や、機械や器具などを納品したり設置したりする会社などに興味を持っていただいています。
たとえば、医療器具を納品する会社では、病院に行くのでカッチリとした装いが求められますが、実際には設置などの作業のほうが多かったりするんです。そういった場所に、スーツで訪問して、その先で作業着に着替えていたような職種の方にご好評いただいています。
また、個人のお客様向けはインターネットでのご購入になりますが、現在、アマゾンと自社サイト、婦人靴のショッピングサイトのロコンドで販売しています。法人向けは、どうしても導入までに少しお時間がかかるので、今は個人の方への売り上げのほうが高くなっています。
さらに、最近は『女性用もほしい』といったリクエストをいただき、今年5月には女性用のワークウェアスーツの販売を開始しました。
8月22日からは、従来の2分の1のライト(軽量)モデルの「ワークウェアスーツ」を発売。ユーザーの要望に応えて、よりスタイリッシュなストレートパンツスタイルを加えたほか、カラーバリエーションも従来のネイビーに、新色のブラックの2色で展開します。 また個人向けはこれまでECサイトのみでの販売でしたが、同日からは北海道初の実店舗となる札幌丸井今井での販売を開始します」
――今後の取り組みについてお聞かせください。
中村社長「ワークウェアスーツは今後、色のバリエーションを増やしたり、機能性をアップしたり、個人の方にはデザインでもバリエーションを増やしたりしたいと考えています。
また、工場や百貨店で取り扱いたいといったお問合せを、中国や台湾、韓国などからもいただいており、早い時期での海外展開を視野に入れています。
もともと弊社はアパレルの会社ではなく、現場の声に、忠実につくった『ワークウェアスーツ』であることが支持していただいているストロングポイントだと思いますので、『現場発想』という点にこだわっていきます。
多くのアパレル会社が競合する中で、『スーツ型の作業着といえばオアシススタイルウェア』と言っていただけるよう、今後も取り組んでいきたいと思います」
(聞き手:戸川明美)