欧州情勢でドルが買われる場面が見られた。英国ではEU離脱をめぐり、ハードブレグジット(強硬離脱)の可能性が高まっているとの情報から、ポンドが売られ、またドイツの6月の製造業受注指数が約1年ぶりの低水準となりユーロ売りが進み、ドルが買われた。こうした背景から、ドル円相場は一時111円半ばまで上がった。
とはいえ、米中の貿易戦争の火ダネがくすぶるなか、2018年8月9日には一時110円71 銭まで下落。さらに米国とトルコの関係悪化が懸念されて、ドル円は1ドル110円51銭を付けた。
値動きが乏しいなか、早稲田大の惟光、慶応大の石油王ともに様子見を決め込むが、それぞれが思惑を胸にタイミングを見計らっているようだ。明治大のRWは就職活動のため、取引を見送った。
「今も上昇トレンド続いている」とみた!(早稲田)
8月10日(金)
今週の日足チャートは、短い陰線(始値に比べて終値が下がったことを示す)を重ねながら、ジリジリと値を下げる動きをした。今まで意識していた、5月29日、6月26日の安値を結んでできるサポートライン(支持線。為替レートが過去に何度か、その水準で下げ止まった価格帯を示す)を割り込んでおり、買いポジションを保有している身としては芳しくない状況となってきた。もっと下がるのだろうか、と毎日考えていたが、ふとあることに気が付いた。
ここ数週間の日足の動きは、ある程度強い下げを見せた後に長い下ヒゲを残すことを繰り返している。つまりロウソク足の実線は短いものとなっている。その日のうちに、ある程度は買い戻されているのである。
特に110.900円付近までにはロウソク足の下端が収まっており、そのレートまではいつも買い戻されているようだ。下ヒゲ(ヒゲが長いほど反発が強かったこと示す)の下端に注目してみても同様のことがいえ、110.55円付近までは下ヒゲが伸びるものの、その後は買い戻されていることがわかる。
これらのことから、一時的にドル売り円買いが加速したとしても、上記の価格帯がサポートラインとして機能しており、それ以上は下げ続かないと判断した。
そのため買いポジションを持っているものの、損切りするのではなく、保有を続けることにした。大局的な目で見たときに、今でも上昇トレンドは継続していると判断した。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月10日現在 9206円