「お金持ち企業」ランキングの意外な結果 「超貧乏企業」が銀行だったワケ

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   企業のランキングにもさまざまな評価方法があるが、日本でもっとも「金持ちの企業」はどこか――。1位が信越化学工業、2位に任天堂、3位はSUBARUという結果が出た。

   与信管理を手がけるリスクモンスターが、2018年6月18日時点で開示されている2017年4月期決算以降の企業の最新決算状況を調べて発表した。

  • お金持ちの会社は……(写真はイメージ)
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製造業はお金持ち!? 20社中15社を占める

   調査によると、対象企業数は2883社で、「金持ち」の基準を「ネットキャッシュ」(NetCash)の額で評価した。

   ネットキャッシュとは、企業の手元流動性(現金・預金+有価証券)から有利子負債を差し引いた金額のことで、キャッシュリッチ(金余り)の度合いを示す。企業の実質的な手元資金を指し、一般的にネットキャッシュが潤沢な企業ほど財務の安全性が高く、不況時の抵抗力が強いといわれる。

   逆に、時価総額をネットキャッシュで割った「ネットキャッシュ倍率」が小さいほど、キャッシュリッチとして蓄えた現金・預金が有効に活用されていないことになり、企業買収の候補になりやすく、株式市場で注目されることが多い。

   ランキングの3位以下は、4位ファナック、5位に三菱自動車工業、6位SMC、7位大成建設、8位キーエンス、9位京セラ、10位がセブン&アイ・ホールディングスと続いた=図表参照

「金持ち企業ランキング」のベスト20位
「金持ち企業ランキング」のベスト20位

   上位20社にランクインしている業種として目立つのは、クルマも含めた輸送用機械が最多の4社(SUBARU、三菱自動車工業、スズキ、シマノ)を占めたこと。そのほかの製造業が11社(信越化学工業、任天堂、ファナック、SMC、キーエンス、京セラ、富士フィルムホールディングス、三菱電機、ローム、ソニー、小糸製作所)ランクインしたことで、上位20社のうち15社が製造業となった。

   2017年の調査でも製造業が15社を占めており、製造業におけるキャッシュの潤沢度合いがうかがえる。

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