国内で買えるアルトコイン、約10種類
アルトコインは3000種類ほどあるといわれていますが、日本国内の取引所で買えるアルトコインは10種類ほどです。その中から、時価総額の高いアルトコイン6種類(ETH、XRP、BCH、LTC、イーサリアム・クラシック=ETC、NEM)について、簡単に知っておきましょう。
【イーサリアム(ETH)】
送金・決済機能のビットコインと違って、取引内容の自動実行と記録を可能にしたスマートコントラクト(自動的に実行される契約)が特徴です。開発プラットフォームとしての側面も持ち、ブロックチェーン上でアプリケーションを開発したり、スマートコントラクトを実装したりすることができます。また、イーサリアムトークン(イーサリアム上のデジタル資産)を利用したICO(イニシャル・コイン・オファリング=仮想通貨事業者の資金調達)が非常に多くあります。
2016年にプロジェクトの一つであったThe DAOのハッキング事件により、ハードフォーク(分裂)してイーサリアム・クラシック(ETC)が誕生しました。
4回の大きなアップデートを行う予定であり、現在は3段階まで終了。最後のアップデートで承認方式を、ブロックチェーン上に正しくトランザクションが記録されるようにする作業PoW(プルーフ・オブ・ワーク。取引が正しいか不正かを合意方法=コンセンサスアルゴリズムの一つ。仕事量による合意形成)から、コインの保有量が多いほどブロック報酬が得やすくなるPoS(プルーフ・オブ・ステーク=PoWの代替えシステム。所有量による合意形成)に移行する。
取引量の多い取引所:bitFlyer、BTCBOX
【リップル(XRP)】
既存の銀行の送金システムと分散型台帳の仕組みを組み合わせた国際送金システムと、そのために利用される仮想通貨のことをいいます。米国のリップル社によって開発され、その半数以上を同社が保有している。
秒間トランザクションが1500とBTCの7、ETHの15と比べて格段に速いことが特徴で、ビットコインの送金が10分~30分かかるのに比べて、XRPは数秒で送金が完了します。国内ではマウントゴックス事件の後から保有している投資家も多かったため、そのファンは「リップラー」と呼ばれています。
また、リップル社はSBIホールディングスと SBI Ripple Asia を設立していたり、三菱UFJ銀行と提携していたりと大企業との繋がりもあります。
取引量の多い取引所:bitbank