「跡取り娘」育てます! 昭和女子大がオトコ社会の女性社長の心得を伝授

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   オーナー企業の後継者不足が深刻になり、廃業が後を絶たない。これまで跡取りは息子や婿養子が大半だったが、最近は娘が後を継ぐケースも増えている。

   しかし、娘が跡を継いだ場合、経営者としての決断力や統率力と同時に、「謙虚に優雅で優しくあるべき」といった「良家のお嬢さん的な教養」も求められ、男性の後継者より難しい能力も必要になるのが現実だ。

  • 社長なら任せて(写真はイメージ)
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NHKドラマ「マチ工場のオンナ」のモデルらが講師

   そこで、昭和女子大学は2018年10月、家業を継承する女性を対象にした育成プログラム「『跡取り娘』人材育成コース」を開設する。女性の活躍推進を後押しするとともに、後継者不足で廃業が相次ぐファミリービジネス業界に一石を投じるという。

   昭和女子大学によると、2014年から女性企業家を目指す人の養成コースを開いてきたが、家業の経営に参加する「跡取り娘」に焦点を当てた育成コースは初めてという。

   プログラムは2018年10月~2019年3月まで月1回、計6回の講座を開く。昭和女子大学キャリアカレッジの熊平美香学院長に加え、ソーシャルキャピタルマネジメントの小林博之社長、YKKAPの深田しおりIT統括部部長ら経済界で活躍中の人物が講師を務める。

   講義は、「AI時代のチャンスの作り方」「MBA(経営学修士)ツール活用法―戦略思考と感性を磨く」といった通常の経営者に必要な組織のマネジメントやリーダーシップ、AI時代への対応策などのほかに、「ファミリービジネスの心得」「事業継承における人材育成と組織マネジメント」などオーナー企業ならではの経営のあり方を学ぶ内容がある。中でも「跡取り娘」に特化した講義が「リーダーシップの発揮―オトコ社会の歩き方」だ。

   こうした講義では、それまで普通の主婦だった「町工場の娘」が創業者である父親の急死を受けて社長に就任。NHKドラマ「マチ工場のオンナ」のモデル、ダイヤ精機の諏訪貴子社長や、家業の運送会社を継ぎ、AIを導入して発展させている結城商事運送の結城恵美社長ら、実際の「跡取り娘」たちが講師を務める。

   諏訪社長は社員との交換日記でも知られるが、オトコ社会の困難な状況の中で、いかに自分らしく自信をもってリーダーシップを発揮したか、体験談を交えて話す。さらに、コース期間中に女性経営者を訪問し、実際の経営について学ぶことも予定している。

   受講料は7万円(消費税・懇親会費込み)。締め切りは9月30日。定員は25人。問い合わせ・申し込みは、昭和女子大学ホームページに設けられた申し込みフォームへ。

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