【新連載】篠原あかねのマナーで見直すハラスメント お礼のメールで勘違い? エロ社長撃退法!

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   企業研修で講師を務める、篠原あかねです。弊社も近年はコンプライアンスに関する研修のご依頼がとても増えています。特に「ハラスメント」にまつわるご相談がとても多いので、これまでのさまざまな事例をもとに、このコラムでは「マナー」と「ハラスメント」という観点からお伝えしていきたいと思います。

   さて、その第1回。女性の講師仲間が集まると、つい話題になるのが「エロ社長」についてです。

  • 勘違いしちゃダメ!
    勘違いしちゃダメ!
  • 勘違いしちゃダメ!

社長にとって「食事=営業」でない

   社長とは言うものの、ここでは、いわゆる研修発注の決裁権限がある男性たちのことです。初回のご挨拶が済むとそのあとは「一度ゆっくりお話しを聞きたいので」「打合せも兼ねてお食事でも」などと夜の食事に誘われます。 当然ながら、私たちも受注に繋がることを期待してお供します。ところが、いつになったら仕事の話になるのだろう? と思うまま時間が過ぎ、たいした進展なく終わります。

   私たちにとって「食事=営業」ですが、彼らにとっては「食事=デート」なんですね。もちろん、内心では「そんなもんだよね」と諦めていますけど。

   そして、翌日はお礼のメールを送ります。仕事上お世話になった後には速やかにお礼メールをするのはビジネスパーソンの基本です。美味しい食事であったこと、研修を検討いただきたいことなどビジネスライクに書いて送信します。

   すると、エロ社長から返信が届きます。内容は、楽しかった! 今度はどこそこのお店へ行こう! などなど。多くの場合は仕事と関係のない、次回のデートの取り付けです。この段階で、私はこの会社への営業は保留にしますので、これ以上は二人で食事に行くことはありませんが、なかにはしつこく誘う方もいます。

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
姉妹サイト