米中貿易戦争もあってドル円相場が揺れるなか、日本で長期金利が急上昇(債券価格は下落)した。2018年7月26日、指標となる新発10年物国債の利回りは一時前日終値から0.035%高い0.100%と、2017年7月以来、約1年ぶりの高水準を付けた。これを受けて、ドル円相場は円買いが進行した。
背景には、日本銀行の金融緩和の観測がある。27日早朝には1ドル111円25銭を付けたが、その後、長期金利の上昇にもかかわらず、「指し値オペ」が見送られると、1ドル110円台半ば~後半まで円買いが進んだ。保有建玉の評価額がマイナスになり、損切りに悩む早稲田の惟光。様子見を決め込む慶応大の石油王。明治大のRWは取引を見送った。
損切りを決める「サポートライン」を、どう読むか?(早稲田)
7月27日(金)
前週は買い増しを実行し、さらなる利益獲得を試みた。しかし、今週のドル円相場は完全な下降トレンドであり、保有建玉の評価額はマイナスとなってしまった。損切りの可能性も視野に入れつつ、相場を確認する毎日であったが、3月23日、5月29日、6月26日の安値を結んでできるサポートラインを実線で割り込むことはなく、ヒゲもサポートライン付近で下げ止まっている。
25日から27日にかけて、このサポートラインにかなり近づく局面があり、3か月の倍数月によるトレンドはもはや下降トレンドへ移り変わるのではないかとヒヤヒヤした。このサポートラインを大きく割ったら損切りせざるを得ない。そう何度も思ったが、結果的に割り込むことはなく大局的な目で見ると、いまだ上昇トレンドの最中にあると判断。したがって、保有ポジションに手を加えず、取引を見送った。
日足チャートをかなりさかのぼり、3か月の倍数月によるトレンドを確認してみると、これまで上昇トレンドが下降トレンドに移り変わった、キーポイントは2017年の5月10日、7月10日に見られる114.00円のラインである。
この付近までドル買い円売りが進むとトレンドが反転している。したがって、いまのドル買い円売りも114円付近までは進むと考えている。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
7月27日現在 9206円