中古でも数千万円するけれど「安い」!?
「にしてもこれ、いくらしたの?」「馴染みのディーラーに数か月探してもらって、いいのをウン千万で買ったんだ」
たしかに中古で数千万円もするランボルギーニだが、正社員の独身男子なら手が出ないこともない。ローンも組める。
おまけにランボルギーニは中古でもほぼ値崩れしないどころか、プレミアがついてさらに高値で売れることもあるそうだ。つまり「資産」としての価値がある。他にもフェラーリやロールスロイスなど希少性の高いクルマは、ベンツなどの比較的安い高級車と違って、10年乗っても値崩れしないらしい。
ランボルギーニを10年楽しんで、高値で転売(という表現はやや下品かもしれないが)できる可能性があるなら、400~600万円程度の高級車を資産価値ゼロになるまで乗り潰すのと、どっちがオトクか考えてしまう。
超・高級外車は、まるで安定した株式だ。だからKくんは数千万の負債を負債とも思わず、即決できたのだろう。高級車を消費財ではなく、「高値で売れる資産」と考える彼の姿勢に、なるほどと納得した次第だ。
あのエンジン音を乗りこなす自信さえあれば、そして私がもっと無類のクルマ好きであれば、超高級外車を資産として持つこともできたかも...... と妄想しはじめて気がついた。
まずは、お金を貯めるところからだ。夢だけ見させてもらいました。Kくん、ありがとう。(北条かや)