部下の「やりたくない」を「やる!」に変える 「デキる」管理職になるためのヒント(高城幸司)

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   営業部門の管理職を長くしていましたが、現在の管理職は大変さが増していると感じます。

   その理由は営業職が不人気だから。営業担当のなかで、最初から「自分がなりたくて営業担当になった」「営業という仕事が大好きだからなった」という人は相当に少なくなりました。

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営業の管理職には魅力がない?

   学生に対する意識調査でも営業職はやりたくないと回答する人が7割近くになります。そこで営業部門の管理職はスタート地点ですでに前向きな気持ちで仕事に取り組めない部下を受け入れ、仕事に対して意欲的になってもらうマネジメントの奔走する仕事が重要になりました。

   以前であれば、営業職は競争社会なので1年も経てば相当数の社員が退職しても問題なし。人事部にリクエストして新たな人員を採用すればいい...... と考えがちでした。でも、現在は新たな人材が採用できない状態。そもそも、求人難で不人気職種ですから、配属された人材を辞めないように気配りすることが重要な役割となってしまったのです。

   いわゆる、リテンションを行いながら業績を出さないといけません。

   このマネジメントが管理職の負担になり、管理職を辞めたいと言い出す人が増えているようです。取材していても、「営業部門で管理職するなら営業担当に戻りたい」とか、「営業部門以外の管理職に異動したい」と嘆く声を頻繁に聞きます。

   ちなみに、リクナビによる若手営業職への調査によると管理職になりたいと考えている人は2割以下とのこと。むしろ、現場にこだわる営業プロフェッショナルになりたいと考える人のほうが多いくらい。部下からも、大変で魅力を感じない仕事と思われているようです。

   それならば、魅力的な管理職になる方法を考えたいので、一つの方法として巧みに部下を掌握するヒントを紹介したいと思います。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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