使って便利「アスクル」 世界的な貿易摩擦の今なら、いいかも!?(石井治彦)

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為替の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄

   さらに、アスクルが「東京ミッドタウンの地下に物流拠点を設ける」との情報(7月3日付で、アスクルが「新たな小口配送モデルの実証実験の開始」を発表)。従来は自社の物流拠点から配送していたが、注文の多い品目は配送先の近くで在庫を持ち物流のムダを省く。それにより、事務用品が企業に速く届くようになるという。

   アスクルについて、「会社四季報」2018年3集夏号(2018年6月15日発売)は、見出しで「大幅回復」と記述。「2019年5月期は個人向け『ロハコ』の出荷能力、商品点数が火災前を上回る水準に回復。法人事業者向けは安定成長」とあった。順調に売り上げを伸ばしており、19年5月期決算の予想も91.4%増益と改善を見込んでいる。

   そうしたなか、米トランプ政権による対中国、欧州連合(EU)、日本との貿易摩念が広まり、世界経済の先行きは読みづらい状況が続いている。年内の最大イベント、米国の中間選挙まであと4か月。このような時機に、為替の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄であるうえ、オフィス効率化に役立つ「アスクル」は、これからの投資対象として、おもしろいと考えた。

   2018年7月6日には、米国と中国の貿易摩擦が貿易戦争に発展したことを受けて、アスクル株は3000円の年初来安値をつけた(年初来高値は3月8日の4020円)。2576円近辺の安値があれば、「買い」のタイミングと考えている。

2018年7月20日現在   保有ゼロ
年初来高値 2018/03/08 4020円00銭
年初来安値 2018/07/09 2956円00銭
直近引終値 2018/07/20 3120円00銭

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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