介護サービス業倒産が史上最多!「成長産業」のはずがなぜ?

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10に1つの成功で利益、フランチャイズ系が乱立

   ところで、こうした介護サービス業の倒産について、インターネットの掲示板では介護系サイトを中心に「当然」とする、冷ややかな声が多い。事業者が玉石混淆の状態が理由のようだ。

「フランチャイズ系の事業者が軒並み潰れている。こういう事業者は、10ある事業所のうちの1つでも成功すれば本望だし利益が上がるという。無責任極まりないフランチャイズ事業者のおかげで、介護事業所が乱立、経営難に陥るケースがあまりにも目立つ。フランチャイズに規制をかけることが必要だ」
「私の市は高齢化率が高く、高齢者住宅が増えている。経理に無頓着な訪問介護事業者が、不動産屋に乗せられて高齢者住宅を始めたが、半年で倒産。親の不動産も抵当に入り、すべて売却された。市内にはこうした経営基盤の危うい高齢者住宅がゴロゴロしている」
「あるデイサービスで生活相談員として働いているが、管理者は併設している整骨院の医院長で、その口癖が『指摘されたら、直せばいいでしょ』。どんな調査で、こんないい加減な所が許可されたのか。すべては許可する公の場から見直す必要がある」

   そして、利用者にこうアドバイスする声も――。

「(倒産した)事業主も最初は熱い志を持っていたのだろうが、収入が増えると、高齢者が商売道具か札束にしか見えなくなる。包括支援センターも事業主の実態を調べ上げ、市民に案内すべき。初期対応としては、高齢者の家族も情報収集をして、怪しい事業主に大事な家族を託さないことだ」
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