ビール市場の縮小、さらに加速 安売り規制に「ダメ出し」18年1~6月期

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   ビール離れに歯止めがかからない。ビール大手5社が2018年7月11日に発表した1~6月のビール系飲料の出荷量(課税済み)は、前年同期比3.6%減の1億8337万8000ケース(1ケースは大瓶20本換算)となり、上期としては6年連続で過去最低を更新した。

   「改正酒税法」が影響しているとみられ、市場全体では縮小ペースが加速した。改正酒税法は、継続的に総販売原価を下回る価格で酒類を販売することやリベートの一部規制するなど、行き過ぎた廉価販売を規制するのが狙い。2017年6月1日に施行され、1年が経過した。

  • 暑いと、やっぱりビールじゃない…… ?
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新ジャンル、PBの受注で伸びる

   出荷量を分野別でみると、ビールが6.3%減の8823万6000ケース、発泡酒が8.4%減の2414万8000ケースと減った。その一方で、最も割安な「新ジャンル(第三のビール)」は1.9%増えて7099万5000ケースと5年ぶりに前年を超えた。新ジャンルは、リキュール系が伸びた。

   発泡酒の税制を考える会によると、新ジャンルが増加した背景には、キリンビールとサッポロビールがイオンなどの流通大手から引き受けたプライベートブランド(PB)の受注があるとみている。

   こうした市場動向に、インターネットの掲示板などでは、

「ビール、ホントうちでは飲まなくなった」
「ビール高くなったからハイボールにした」
「最近チューハイばっか飲んでるけど、これも上がるんでしょ?」
「酒類の生産や販売はお先真っ暗だな」

といった声が寄せられ、「ビール離れ」が進んでいるようすがうかがえる

   また、改正酒税法についても、

「改正酒税法って、誰も得しない結果になったわけだw」
「民間が頑張って売り上げをアップしようとしてるのに、国が足引っ張ってどうすんだよ。ホントアホばかりだな」

と、「ダメ出し」の声が少なくない。

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