【番外編】ド緊張してレタスがフォークからポロリ その時、アナタはどうします?(篠原あかね)

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   マナー講師として人前で話す仕事をしていると多くの人は「どのような場面でも緊張しないでしょ」とか「会食の席で失敗なんてしないでしょ」と思い込んでいるところがあるようです。

   ところが、実際はそんなことはまったくなく、緊張のあまり足が震えることもあれば食べこぼすこともあります。そして、先日も......

ああぁ、なんでこんなときに

   やっぱり、やってしまったのです。大事な会食があったのですが、何を着ていこうかから始まりの話題は何にしようか、どのように切り出そうか。そして何よりも、緊張のあまり食べこぼしたらどうしようと不安でいっぱいです。

   案の定、口へ運ぼうとしたレタスがフォークからポロリと膝へ向かって落下。それも2回も......

   みなさんも経験があるかもしれませんが、何でこんな時にというタイミングでの食べこぼしは、じつにバツが悪いものです。

   相手も見て見ぬふりをしてくださっているので、冷静を装い、さりげなくレタスを拾い会話を続けました。

   幸い膝の上にナプキンを敷いていたのでシミにはなりませんでしたが、胸元をかすって落ちていったら完全に汚れていました。

   過去にも仕事前に入った定食屋で、ブラウスの胸元にソースがはねたり、出張先で前日の懇親会でワインをこぼしていたり、さらにはホテルで朝、メイクをしていたらファンデーションが飛び散ったり、と大事な場面で衣類を汚すこと数知れず。

   鞄にシミ取りグッズは忍ばせていますが、落としきれない時に備えて大事な場面では日帰り出張でも予備のインナーを必ず持参しています。

ストールは強い味方

   お客様から見たら気づかないような小さなシミでも自分にとってはとても気になります。それだけで気持ちが落ち着かなくなるのです。さすがに予備のスーツを持ち歩くわけにはいきませんので、万が一に備えて汚れの目立たないダーク系を着るようにしていますが、ホワイト系のスーツを着た時は、仕事前には食事をしないと決めることも。お客様とは心に曇りのない完璧な状態でお会いしたいと思えば、少々荷物が増えるのもお腹がすくのも我慢できるというものです。

   さてさて、冒頭の会食では何を持参していたかというと、当日はワンピースだったので大きめのストールを持参していました。

   ストールなら汚れの部分を上手に隠すことができますから。それにしてもレタス......

   もうちょっと食べやすいサイズでもよかったんじゃないのぉ ~~~ と心の中では思っています。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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