将来就きたい職業に、男の子は「エンジニア」が、女の子は「デザイナー」や「スポーツ選手」が、増えている。クラレ(東京都千代田区)がこの春に小学校を卒業した子どもとその親を対象に、「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」(2018年版)を調査。7月2日に発表した。
男の子が就きたい職業の「エンジニア」は2位。前年の6位から上昇した。また、女の子では「デザイナー」が前年12位から6位に、「スポーツ選手」が15位から10位にランクアップした。
プログラミング教育が必修に もっとロボットが身近になる
調査によると、男の子が就きたい職業の1位は、2017年に続き「スポーツ選手」で22.0%だった。「エンジニア」は2位で、4ポイント上昇の5.8%になった。
ロボットクリエイターやプロダクトデザインといった、モノづくり系の技術職が人気を集め、大きく順位を上げた。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)が身近になりつつあるなか、2020年には小学校でのプログラミング教育が必修化される。ヒト型やペット型のロボットなどに触れる機会が増えてきており、男の子の関心が高まっているようだ。
また、「教員」は3位(5.0%)。前年の5位(4.8%)、おととしが6位(4.1%)と年々順位を上げている。さらに、「警察官」が前年の14位(1.8%)から9位(3.4%)と、大きく上昇。一方、2014~16年に理系分野で日本人ノーベル賞の受賞が続き、2年連続で2位にランクインしていた「研究者」(16年は9.1%、17年が8.8%)は、半数近くポイントを落として5位(4.6%)となった。