死亡リスク、実際はもっと多くなる
これはいったい、どういうことなのだろうか――。J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に応じた相田准教授は、
「じつは、タバコを吸ってクルマを運転する人の死亡リスクは、1.54倍よりもっと高くなるはずなのです。というのは、統計に使った死因の『交通事故死』は、厚生労働省の人口動態調査死亡表を利用したもので、『交通事故死』の中には、自動車による道路交通事故だけではなく、鉄道交通事故、水上交通事故、航空交通事故、つまり船の沈没や飛行機の墜落まで含まれています。
しかも、道路交通事故の中にはクルマにはねられて死んだ人など、タバコとは関係がない人まで含まれていますから、単純にクルマの運転者だけで統計をとることができれば、実際はもっとリスクが高くなるでしょう」
と、説明した。